内容説明
イギリスの精神科医療改革やアメリカのアルコール依存症自助グループを起源に、精神科医療や刑務所において進化を遂げ、世界中に拡大しつつある治療共同体は、対等性と自由が尊重される「サークル」と、役割と責任の遵守が求められる「トライアングル」によって、集団において個人の回復を支えていく。長きにわたる治療共同体の歴史・理念を跡づける理論的考察から、官民協働刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」をはじめとする精神科医療・司法領域・福祉領域の実践レポート、さらに治療共同体をサポートしてきた支援者たちによる回復の物語の記録まで、これまで十分には語られてこなかった治療共同体の方法論と新たな応用可能性を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
5
治療共同体(Therapeutic Community:TC)について学べる良書。一度読んだだけでは、頭では理解して実感として理解できていない。僕は、自助グループの「言いっぱなし・聞きっぱなし」のルールに馴染みがあるが、同時にそのルールの限界も感じている。人と人との関係や相互作用、場が持つ力を最大限に活かすなら、やはり治療共同体のようなアプローチが望ましいのだろう。エンカウンターって怖さがあるけど、トレーニングを積んだ専門家と共に取り組むなら、自助グループ以上に効果があるのかもしれないな。2026/05/12
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