内容説明
累計販売数1万部を突破した、2008年刊行のロングセラー 『北海道の歴史がわかる本』 が、発行10年目にして初の改訂を行い、新たに 《増補版》 として登場。4つのトピックスを増補し、石器時代から近現代におよぶ北海道3万年の歴史を、56のトピックスで解説しました。
目次
はじめに
あけぼの編
[PART.1]黎明期~アイヌ・和人の相克
[PART.2]松前藩の成立~クナシリ・メナシアイヌの戦い
[PART.3]ロシアと接触~松前藩・蝦夷地の終焉
躍動編
[PART.4]開拓使の設置~三県時代の北海道
[PART.5]北海道庁の設置~許可移民制度の始まり
[PART.6]戦時下の北海道~未来への視座
あとがき
年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
39
図書館本。石器時代からの北海道の歴史を詳述している。私が興味のあったのはアイヌ民族の歴史。特に松前藩時代の場所請負制による和人による搾取などについて深く知りたかった。そのへんのところも詳しく述べられている。また明治以降の同和政策により差別されてきた歴史も詳しく述べられている。充実した「北海道の歴史」だった。親切な編集で、読みやすくわかりやすくまとめられている。2023/01/25
やまけん
14
開拓中の産業・工業の発展と衰退に興味があり、サッポロビールや各種炭鉱について記載があれば嬉しかったが、文化や国地域の変遷を記載したもので、学校で習った日本史や世界史のような北海道史の側面が強いと感じた。 ただ、地元函館や親戚の影響で縁のある桧山支庁の町が特に開拓前までの歴史において実は要所であった事は意外であった。 以下に話のネタとして簡単に列挙した。2025/08/11
ろべると
7
北海道の歴史を知りたくて読んだ。著者は2人で、前半の近世までは、過不足なくまとめられている印象で、勉強になった。アイヌの成り立ちが不透明なのは、彼らが文字を持たなかったこともあり、やむを得ないのだろう。後半の近代以降は、北海道の開拓史やニシン漁の盛衰などの基本的なことが書かれておらず、どうでもいいことが多い(間宮海峡を埋め立てようとした男の話とか)。あとがきによれば、一般的な事実をそのまま述べるのでなく、読者の興味をひくようなトピックを取り入れてほしいとの出版社の希望があったそうだ。それなら仕方ないか??2025/08/01
ぽんくまそ
7
この「わかる本」には戊辰戦争(箱館戦争)についての記述がほとんどない。これは北海道通史本としては異色だ。これは後半を執筆した桑原真人氏の研究姿勢が民衆史=下からの掘り起こしだからであろう。ここが、この本の長所であり短所でもある。1909年の道庁焼亡で旭川が道庁移転に動き出した経緯は、群馬県の高崎前橋県庁争奪紛争を思わせるものがある。これは知らなかった。文中の太字・注釈の対象基準がめちゃくちゃで、これは編集者に反省してほしい。近代以降を為政者側から知りたい人には榎本守恵「北海道の歴史」をお勧めする。2022/01/07
牛タン
4
縄文時代から弥生時代を経ずに擦文文化、アイヌ文化へと移行、その後明治〜戦後の開拓・開発事業へと至った歴史。通史ではなく、おおよそ時系列順に並んだ50数個のコラムを収録したもの。アイヌの乱について少しは知識があったものの、北海道の歴史ついてはほとんど無知できたので新しいことだらけだった。北海道開拓はアジア諸国への侵攻に先立って行われた開拓事業であり、後者との連続性はないかというのが気になった2019/06/17




