フレデリック・ショパン

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フレデリック・ショパン

  • ISBN:9784779127656

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内容説明

ショパンの芸術と生涯を描いた傑作!

世界中の誰もが知る超一流音楽家フレデリック・ショパンの生涯を、その友人にして大音楽家であるフランツ・リストが敬愛をもって書きのこした伝説的名著。72 年ぶりの新訳。
リスト自筆の雑誌連載記事の付録つき!

本書は「ピアノの詩人」と評されたショパンの生涯について、彼と生前に切磋琢磨して「ピアノの魔術師」と呼ばれたフランツ・リスト自ら書き下ろした、重要な歴史的資料であり、邦訳版にはリスト自身が音楽家の地位などについて語った記事、関連図版を独自に追加!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

110
ショパン追悼の意を込め、友人や関係者の見解も交えて執筆。語りは"我々"の一人称複数で、単に時系列で生涯を辿らず、主に性格や生活模様を通してロマン派芸術の気風や本人の霊感に迫る。手法は気質が対極な故に距離を置かれていた著者の視界の補填にも繋がった。デリケートな心身に滾った排他的芸術愛、品行方正に抑圧された気性の荒さ、サンド夫人との破局による憔悴、臨終の床で母国の歌に感動する様子など、同時代の人間ならではの視線で韻文的修辞を駆使しつつ情熱的に綴っている。美辞麗句も自己主張も自重せずに読ませる敬愛に満ちた伝記。2023/06/09

かもめ通信

22
リストが書いたショパンの伝記!これは是非読みたいと思っていたところ,書評サイト本が好き!を通じていただいた。この本の面白さは、リスト本人の思い出や見解だけでなく、友人たちの回想などもふんだんに盛り込んでいるところにもあって、ジョルジュ・サンド、バルザック、ドラクロワ、ベッリーニ、ベルリオーズ、ハイネなど、同時代を生きた芸術家たちが顔を出す場面は見逃せない。同時にショパンを題材に語りあげられるリスト自身の芸術観も読みどころ。全編を通じてリストの語り口が熱かった!!2021/09/10

MASA123

10
本書はリストが書いたショパンの伝記で、8章で構成されている。8章の構成がユニークです。1章でショパンの音楽のすばらしさを総まとめして、2章ポロネース、3章マズルカ、は特定の音楽ジャンルを詳細に解説する。4章でショパンの演奏の様子を再現、5章の芸術家の生活、6章ショパンの生い立ち、7章がジョルジョサンド、そして8章で最晩年のショパン。日本人著者のショパン本では、サンド夫人を過度に、称賛したり悪女化したりする記述が多いけど、本書ではもっとふかい考察になっている(難しくてよくわからなかった)。2021/10/18

m

4
宝塚花組公演の予習にリストの本を探していたが意外にも目ぼしいものがなかったので、リストが執筆したこちらを。訳がまわりくどいのか読みにくかったが、ショパンに特別な思いを持っていたことがわかった。結局公演は中止になってしまい観劇は叶わなかった。2022/09/07

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