内容説明
ずっとずっと好きで仕方がない、僕の初恋の女の子。でも僕の告白はいつだって笑ってかわされる。この気持ちをどうしたらちゃんと、分かってもらえるのだろうか。表題作をはじめ、思春期のあの頃、誰もが直面したあの壁に、恋のパワーで挑む甘酸っぱすぎる作品集。
目次
私はあなたの瞳の林檎
ほにゃららサラダ
僕が乗るべき遠くの列車
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さくら★もち
24
表紙が可愛いな、と思い手にした1冊。3編の恋愛小説。登場人物がみんな頭が良くて、青春のキラキラと陰鬱な理屈の狭間でもがいてる。好きというシンプルな感情が、自分という存在への自信のなさから捻れまくってしまう様が、若者には刺さるのかもしれないなぁ。1話目と3話目の女性陣の狡さはけっこう癖になる。またそのおかげで、2話目の主人公がすごくピュアに感じた。あまり読まないタイプの物語だったから面白かった。2021/11/16
なつくさ
22
初読みの作家さん。1話目、風のように通り過ぎて行った感じでした。あれあれ、この駅に電車止まりませんでしたっけ、と、呆然と電車を見送った感じ。これがファーストインパクトならぬファーストコンタクト。未知との遭遇。ただ、慣れてきたのか、それ以降は上手く乗車出来た気がします。2話目も3話目も良かった。おお、こういう考えがあるのかと感動しました。特に善悪が世界を温かく、あるいは、冷たくするという発想にハッとしました。世界を温められるように頑張ろう。きっと、この物語は世界を温める一助になるはずだ。2022/01/10
ぱなお
14
3つとも甘酸っっっぱぁぁぁい。マイジョーさんの本の感想って本当に悩む。ボーイもガールも甘酸っぱいのよぉ。表題作のタイトルの意味からもう可愛かった。林檎って大事で可愛い象徴なんだね。表題作が一番好きだった。続けて檸檬読む。2025/03/26
播州(markⅡ)
12
ピュアで一途で、ボーイミーツガール(ガールミーツボーイも)で、キラキラしてて、純な物語ばっかり!自分は合理的だ、理知的だ、思想的に優秀だと思っていても、指摘一つで意外な落とし穴にはまっていることに気が付く。人生案外気の持ちよう的なところがあるよね。テンションが上がった時の全能感が見ていてほほえましかった。特に「私はあなたの瞳の林檎」のお話がお気に入り。何かほんのちょっとした非日常のエピソードが急に女の子を魅力的に見せるんだよね。リンゴみたいなお味でした。2026/04/28
へい
10
調布か福井が舞台になり、愛について語り合い、愛で殴り合い、とてつもない疾走感があればそれはもう舞城作品である。やはり舞城さんの短編は面白いなと思いつつも講談社で出ている短編集はだいたい愛の方になってしまうけれど、新潮版のスクールアタックシンドロームみたいな作品も読みたいので、どうか新潮社のどなたかもう一回舞城さんで本出してくれないだろうか。私はあなたの瞳の林檎の最後の一文がその通りすぎるのと、私ができないことが書かれていてそういうことだよなと、その日あったこともあり思い知らされた。最強の恋愛小説集であった2024/12/10
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