内容説明
本書では、物質レベルから超新星を理解するという観点から、原子核物理の初歩からスタートして、爆発ダイナミクスを順に追って読み解けるように解説している。前半では、原子核・高密度物質と中性子星構造、ニュートリノと物質の相互作用などの基本事項を概観し、後半では、輻射流体ダイナミクス、爆発メカニズムの各段階での現象を説明している。全体として、ニュートリノ・原子核の役割を理解し、現在の課題は何か、最先端の話題までをカバーできるように構成されている。
目次
第1章 原子核から超新星まで
第2章 原子核の安定性・不安定性
第3章 高密度物質の状態方程式
第4章 高密度天体の内部構造
第5章 ニュートリノと物質の相互作用
第6章 流体力学とニュートリノ輻射輸送
第7章 重力崩壊から爆発まで
第8章 爆発メカニズムの解明へ向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mft
10
超新星は星の質量だけが基準で爆発が起こる単純な世界かと思っていたが、意外にも単純化した球対称のモデルで計算すると爆発しないのだという。それが一番の驚きだった。核子の振る舞いやニュートリノの役割など各論も面白い2019/05/30
Rieko Ito
1
難しかった。数式はほとんどお手上げ状態だった。しかし読み終えてみると、予想していたよりすっきりと超新星爆発の過程が理解できていた。わかりやすい記述なのだと思う。内容は、原子核の安定性、状態方程式、化学平衡の相対論的扱い、中性子星の内部構造、流体力学・ボルツマン方程式とニュートリノ輻射輸送方程式、重力崩壊から爆発までのメカニズム、多次元効果、といったところ。どれも難しいが、これから何を学んでいけばいいのかわかった。良書。2024/08/02
ミュー
1
原子核物理由来の不定性に関する議論が充実していて良かった2019/11/30
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