内容説明
X線CTに関する専門書・テキストはこれまで多くが出版されているが、医学用途を対象としたものがほとんどであった。近年では、X線CTを工業用ないしは研究用に利用する機会が増えてきている。本書は、産業界および学術界で様々な研究、開発、設計、品質保証に携わるエンジニア、研究者および学生に向けて書かれたものである。基礎から応用まで、物理から工学まで、ソフトからハードまでをカバーするX線CTのバイブルと言える。
目次
第1章 歴史と現状
第2章 X線イメージングの基礎
第3章 3D画像再構成
第4章 ハードウェア
第5章 応用イメージング技法
第6章 X線CTスキャナーと応用例
第7章 3D画像の基礎
第8章 3D画像処理と3D画像解析
第9章 4D画像解析
第10章 寸法・形状計測
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshi41101
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概要を知るために難しいところは飛ばしながら斜め読み。産業用X線CTは原子物理や材料化学、半導体、機構設計と制御、画像処理の数学など分野が多岐にわたりそれぞれが成熟して形になってきた様子。検出器で受光してできた白黒反転波形をフーリエ変換して、できたスペクトラムにフィルタ補正して、フーリエ逆変換してイメージを再構成するなど、フーリエってすごい。このフィルタは通信のロールオフフィルタなんかとは形が違うが、帯域制限して計算を楽にしたりするのか?など疑問が湧き、基本的な勉強をしたくなった。2025/03/21