内容説明
本書では、光の量子的性質を利用した新しい科学技術を志す際の礎となることを目指し、光の量子状態や光子が示す性質とその最新の応用技術について自然に学べるよう配慮している。そのために、類書にはないであろう特徴として、初等量子力学で必ず学ぶ、調和振動子の量子状態について少々深い理解まで到達したうえで、光を量子的に扱う「量子光学」への橋渡しとすることを試みている。
目次
第1章 光子の舞台―光と量子の不思議な世界
第2章 電磁波としての光
第3章 調和振動子の量子力学
第4章 光の量子化
第5章 光の干渉と相関
第6章 単一光子の発生
第7章 光子対の発生
第8章 量子もつれ光子