内容説明
世の中に保型関数のテキストは数多くあるが、それらは保型関数の世界を社会構造論的に解説するものである。本書は、1変数の古典的保型関数論の基礎事項を述べた上で、その世界を支えている主要な函数たちを“列伝風”に描写しており、その意味で類書とは一線を画する。
目次
第1章 楕円曲線と楕円モジュラー関数
第2章 SL2(Z)に関する保型形式概論
第3章 合同部分群に関する保型形式
第4章 ヘッケ作用素と固有形式
第5章 ヤコビ・テータ関数
第6章 超幾何微分方程式から導かれる保型関数
第7章 クラインの保型関数とその応用例
第8章 超幾何保型関数と高次虚数乗法



