内容説明
本書は、野生動物、特に我々と身近に接することの多い大型陸上哺乳類に焦点を絞っている。大型陸上哺乳類の調査では、野外調査を始める前に法令や取り扱いに伴う生命倫理への正しい理解が求められ、実際の野外調査には、観察や捕獲、機材、取得サンプルの解析手法等、調査・研究を行う上での非常に多岐にわたる知識が必要となる。野生動物管理にあたっては、さらに応用的な知識が求められる。したがって大型陸上哺乳類の調査では、必然的にほかの生物種群の野外生態調査よりスケールや知識範囲は広くなるが、本書はそれらを網羅的に扱うとともに最新
目次
第1章 調査・研究に関連する法令の理解と動物の取り扱いの倫理
第2章 行動観察のための捕獲と標識・機材の装着
第3章 行動に関する研究方法と解析手法
第4章 捕獲個体からの科学的データ収集
第5章 生態・生理データのサンプリング
第6章 食性にかかわる調査
第7章 生息環境の評価
第8章 個体群動態の把握