内容説明
加速した粒子を用いた散乱実験は、肉眼では決して捉えることができない世界を“見る”基本的な手段である。実験で測定される散乱断面積は、極微の世界の映像ともいえる。本書は、この映像を読み解くために必要な量子力学的散乱理論の基礎を、初学者向けに解説したものである。必要な知識はごく初歩的な量子力学のみである。
目次
第1章 断面積とは何か?
第2章 ラザフォードによる原子核の発見
第3章 弾性散乱の量子力学的記述
第4章 平面波近似に基づく反応解析と原子核の密度分布
第5章 アイコナール近似に基づく反応解析
第6章 全反応断面積で探る不安定核の性質
第7章 チャネル結合法と光学ポテンシャルの起源
第8章 散乱問題の純量子力学的解法
第9章 クーロン相互作用の取り扱い
第10章 連続状態離散化チャネル結合法を用いた宇宙元素合成研究
付録




