内容説明
気候変化と人間活動の影響を調べるにあたり、海洋生態系の変化に関する広範囲かつ長期間のモニタリングが求められ、さまざまなアプローチがとられている。その中でも調査費用が他の手法に比べ安価とされる海鳥は、海洋生態系指標として有用とされる。また、海鳥種の絶滅危険性の判断、個体数変化の要因の解明、保全活動の評価にも、海鳥の数や繁殖成績についてのモニタリングが必要である。そこで本書では、海鳥をモニタリングするための野外調査手法について紹介する。
目次
第1章 捕獲と計測
第2章 繁殖数のセンサス
第3章 繁殖モニタリング
第4章 採食トリップ時間と給餌速度
第5章 食性調査
第6章 バイオロギングによる移動追跡調査
第7章 バイオロギングによる採食行動調査
第8章 船からの目視による分布調査