内容説明
本シリーズは,数学の急所と思われる部分,理解に困難を感じると思われる部分,また数学全体の理解に役立つと思われる部分を要点ごとにコンパクトにまとめたシリーズである。
第2巻の本書の目的は,「行列・行列式」の計算方法はもちろん,その基礎理論をもきちんと理解し,さらに論理的思考力の基礎も身につけようというものである。本書では,他の本では紙面の関係で省略している証明もできる限りきちんとつけ,論理的に考える力の基礎が身につくように記述に配慮がなされた。そのため,一度線形代数学は学び,計算はできるが,厳密な理論について,もう一度きちんと学びたいという学生・一般の方にとってはちょうどよい一冊である。また,初学者のためにも,例や例題,問題などもできる限り入れてある。
目次
第1章 行列とは
第2章 行列の演算
第3章 さまざまな行列の例
第4章 行列の基本操作
第5章 行列式
第6章 連立一次方程式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
7
基本的な演算、行列式、クラメルの公式とピンポイントな解説。もう行列式は力わざ=暗記するしかないなぁー。要点絞った本で、ごちゃごちゃ雑多な知識が詰め込まれてない分、慣れるしかないと開き直れた。行列式って関孝和が世界で初めて使ったとは知らなかった。2018/10/01
むらさき
0
線形代数を始める準備線形代数を始めるにあたっての行列式の計算、様々な行列を網羅これやっとけば、線形代数の入門書をはんぶんくらいとばして読めると思う。アントンと東大出版のやつしかやったことないからなんとも言えないけども2015/02/20