扶桑社BOOKS<br> 盗撮をやめられない男たち

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扶桑社BOOKS
盗撮をやめられない男たち

  • 著者名:斉藤章佳
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 扶桑社(2021/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594089290

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内容説明

「盗撮とは、相手に気づかれないように、日記を盗み見る行為なんです。
その優越感は、日常生活では絶対に味わえないですから。
そして画像や動画を保存することで、支配欲や所有欲が満たされるのです」
(ある盗撮加害者の証言より)

ハマったら抜け出せない。
盗撮は依存症だった!

検挙件数がこの10年で倍増している、痴漢と並ぶ日本の2大性犯罪“盗撮”。
そんな盗撮が薬物やアルコールと同じく、やめたくてもやめられない「依存症」だと知ったら驚くだろうか。

アジア最大規模の依存症治療施設で、これまでに2000人以上の性犯罪加害者治療に携わってきた専門家である著者が、その手口や心理、治療方法を初めて解き明かす一冊。
盗撮加害者521人の大規模ヒアリング調査でわかった、「盗撮依存」の実態とは?

●四大卒・会社員・既婚の“普通の男性”が盗撮している
●犯行の7割がスマホ。うち9割が「無音アプリ」を使用
●犯行場所となる“盗撮多発エリア”は「電車」と「駅構内」
●加害者1人あたり推定1000回以上の余罪がある計算に!?
●再犯率は4割近く。刑罰と反省だけでは再犯を防げない
●性犯罪の多くは「性欲が原因」ではない!
●盗撮を直接取り締まる法律はないため、法制化が議論に
●東京五輪を機に女性アスリートの被害が社会問題化 etc.

深刻な盗撮被害の実態や、盗撮に依存していくメカニズム、加害当事者へのインタビューから、再発防止のためのプログラム、加害者家族の抱える苦悩、盗撮を軽視・容認する背景にある日本社会の男尊女卑的価値観まで、盗撮にまつわるあらゆるトピックを解説。
巻末には、『おとめ六法』(KADOKAWA)の著者・上谷さくら弁護士と、「盗撮罪」法制化がなぜ必要なのかについて語った対談も収録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

43
盗撮は、他の人の日記をこっそり読むような優越感と支配欲がトリガーとなり、成功体験を経てゲーム化し、常習化する。著者の明解な説明でどうしてこの行為が中毒患者と同じセラピーが必要になるのかがよくわかった。そして、アル中患者に「1杯だけならいいよ」と許すのが禁忌なように、盗撮「中毒」者にとって「相手はご家族もあるし許してあげたら」という言葉は毒にしかならないことがよく分かった。膨大なデータも紹介されており、大変読みごたえのある一冊だった。2024/06/05

松本直哉

27
二人の加害者の告白を興味をもって読んだ。自らの罪を悔い、更生を誓い、再犯防止プログラムに参加しても、それでもなお再犯してしまう様子を読むとこれはほとんど依存症で、著者の提供するような更生プログラムの必要性とその限界を示す。二人とも、盗撮サイトの視聴が引き金の一つになっていたことは見過ごせない。ここからは私見だが、ポルノサイト全体を規制するのは行き過ぎにしても、少なくとも盗撮・痴漢・強姦を扱ったものについては、それが犯罪を誘発する引き金になるため、児童ポルノ並みの厳しい規制をかけるべきではないだろうか。2021/09/27

kanki

20
学習された行動。男尊女卑、優越感、認知の歪み。枯渇恐怖、他者回避性も。4つのING2023/08/18

読書は人生を明るく照らす灯り

18
📕読んだ理由📕盗撮の治療プログラムを受けるドキュメンタリーを見て深く知りたくなった 📘読んだ感想📘合法の依存と違法の依存で、大きく人生が変わってしまう。今は冤罪もあるから、単純に依存症を治療するだけでなく、人に興味を持たないのが正解な世の中になってるかもしれない 📗読んだ後の行動📗合法で、自己完結出来る依存と適度な距離を保つ 2024/12/21

みなみ

18
斉藤彰佳氏の本を読むのは3冊目。痴漢、万引き、そして盗撮。盗撮は非接触型の性犯罪であるゆえに加害者に罪の意識が薄く、条例でしか罰せられず、第三者も軽く捉えがち。しかし被害者の写真はネットに既に流出して取り返せず、トイレやエスカレーターにトラウマを抱いてしまう。痴漢の本でも万引きの本でも、背景にあるのは日本の男尊女卑社会だとハッキリ指摘されている。五輪選手の盗撮でようやく盗撮が取り締まられるようになったのが外圧に弱い日本らしいとの指摘もあり。改めて思うのは、日本社会は依存症に対して無理解だということ。 2022/01/09

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