内容説明
発売前に地上波連ドラ化決定!衝撃の一冊。
祝!地上波テレビ連続ドラマ化決定!!
大阪刑務所の門の前に、40過ぎの男がひとり立っていた。
陣内宗介、元ヤクザ。14年ぶりのシャバだ。
ジギリ(組のために身体を張ること)で銃を握って長期服役したのに、5000万円の見返りどころか、組を破門になった。妻も子供も離れていった。
絵に描いたような、社会のおちこぼれだ。
陣内は還暦すぎたオカンと2人暮らしを始め、カタギになった元若頭の内装屋で仕事を始める。ユーチューバーになって調子こいている元舎弟を呼び出してドヤしつけると、元舎弟にメッセージが届いた。
「その人、私の父かもしれません」。メッセージの送り主は、14年会っていなかった娘だった――
長期服役によって「拘禁反応」(いわゆるムショぼけ)に悩まされる男が、ヤクザとカタギと家族と仲間と一緒になって、怒って、ヘコんで、笑って、泣いて、まっすぐに、兵庫・尼崎の夏を駆け抜ける。
狂っているのは、俺なのか、世界なのか。
(底本 2021年9月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
99
おー、いいねいいね、こういうのめっちゃ好きです。ドラマ化の帯が付いてたので読んでみました。組の仕事で14年ムショに入っていた陣内宗介。出所してきたらそりゃまあ色々変わってますわな(笑)あとがきもリアルで面白かった!素晴らしき世界とかヤクザと家族的なストーリーを少しコミカルにした感じですね。ドラマの主演はその2つの映画どちらにも出演者してた北村有起哉っていうのがまた興味深い。何話か逃したけど観たいなー。2021/10/25
ma-bo
72
組の為に起こした抗争事件で14年にわたる刑務所生活。出所後の悲哀を描いた作品。作者の沖田さんは元ヤクザの幹部なので実体験に基づいてる部分も沢山あるだろうね。14年も経つと世の中の変化についていけない事もそりぁ多いだろう。2021/11/09
カブ
40
元ヤクザ幹部の作家が描く唯一無二の自伝的小説、そしてテレビドラマ化。なんか、面白そう!って読んだら面白かった。14年振りのシャバの生活。ちょっと笑えて、泣けてくるお話。2021/11/28
長くつしたのピッピ
13
残念ながら、全く受け付けなかった。荒んだ環境もさる事ながら、言葉の選び方が苦手だつた。2024/02/04
ミキティ
10
元ヤクザ。14年の刑期を終えてシャバにでてきた。嫁にはとっくに離婚され、母のもとで、先にカタギになった仲間と共にムショでぼけた感覚を取り戻しながら生活を始める。そこへ娘からメッセージが届いて会うことになり…。ドタバタで、笑えるような泣けるような。でも最終章で真実が明かされる。なんだか切ない。そうだよ、真面目にいこうよ。平和がいちばん!2022/03/22




