内容説明
認知症になる方は年々増加し、その介護に向き合う方も増えています。親や身近な人が認知症になったとき、「症状が進行してほしくない」と思う方は、多いでしょう。では、症状の進行を食い止めるにはどうすればいいのか――。その答えの1つが書いてあるのが本書です。高齢者病棟で25年以上勤務した医師が気づいたのが、「話し方・接し方を変えるだけで、認知症の進行度合いが変わる」ということ。この臨床経験で得た、認知機能低下を食い止めるための「介護者の話し方・コミュニケーション術」を本書にまとめました。幻覚、妄想、徘徊などの問題行動が起きたときはもちろん、趣味や散歩時など日常生活でも使える50以上の話し方をイラストを使ってわかりやすく紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
49
レビー小体型認知症だった義父が旅立つまでの数年を思い出しました。たまたま今日、和田秀樹さんの認知症の本についてテレビで見たところだったので、タイミングも良かったかな。基本的には来た道、通った道を歩きなおすような気持ち。基本を学ぶにはふさわしいけれど、同時に無理せずプロに頼る道についても言及してほしかったかな…。2023/02/16
yumiha
48
認知症のうちアルツハイマー型が約70%なので、その例や対処が多いと感じた。レビー小体型は約4%なので、あてはまるものが少ない。それでも、なんでなん?と思っていた疑問に少し答えがあった。たとえば「落ち着かなくてソワソワする」「気持ちが沈む」「介護者のあとを追う」など精神的に不安定な状態は、まさにその通り!だったので、それは病状だったんだと理解することができた。病状ならば、なんぼ叱っても改善は得られないのだから、受け止めて対処するしかないと思い直すことができた。2023/05/25
ケイトKATE
25
認知症は現時点では治らない病気である。しかし、認知症を進行させない方法に話し方にヒントがあると著者は説明している。認知症の人には同じことを繰り返し言ったり、被害妄想な言動があるなど、介護側は健常者なので理解できず怒りを感じることがある。ここで必要なのが、認知症の人の感情に合わせるのではなく、一歩引いて話をしたり話題を変えることである。また、頑張りすぎないことも大切である。認知症は脳の病気であるが、精神や環境による大きな衝撃から起きるので、人と話をすることは大事である。2023/08/11
ochatomo
21
さっと読めてわかりやすい 会話をすること自体が脳トレになるという指摘に気づかされた 2021刊2023/07/29
マッピー
20
わかっていても本のとおりにうまく優しく気持ちを切り替えられるかと言えば、それはなかなか難しいのではないかと思います。なぜなら家族が介護をする場合、介護する側も不安でいっぱいだからです。ただ、「ゆっくりと低い声で」とか、「短い文章で、ひとつのことを」とか、基本的な態度がわかるのは大変ためになりました。また、デイサービスに行きたがらない時の声掛けの仕方とか、家にいるのに「帰りたい」という時の対応とか、シチュエーションごとの例も書いてあって、ありがたいです。2021/11/14
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