内容説明
北陸一怖い話!
福井最凶の憑き物筋“牛蒡種”の呪。
(「髪を舐める」より)
【福井豪雨】浸水で現れた幻の錦鯉
【足羽山】味覚に異常が出る墓地
【三方五胡】甘美な悪夢に誘う花
【東尋坊】救いの電話の怪
…ほか、北陸の戦慄怪談38話+福井心霊スポット5選!
福井県出身在住の著者が地元の恐怖譚、怪奇事件を総力取材したご当地実話怪談集。平成16年、嶺北地方を襲った豪雨災害。床上浸水した部屋を泳ぐ幻の錦鯉の正体は…「福井豪雨」、福井市の足羽山に行った帰りに感じた味覚の異常。息をしているだけで妙な味がするというのだが…「グルメ」、越前市の中学校で連続する謎の飛び降り自殺未遂。事件発生にはある法則が…「そういう日」、祖母からあの家とは関わってはいけないと言われている血筋の同級生。ある日恐ろしい事件が…福井最凶の憑き物筋・牛蒡種の呪「髪を舐める」ほか、北陸最恐との呼び声も高い福井の本当にあった怖い話38話!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
259
福井県限定の怖い話全38話は派手さがなく怖さを全面的にアピールしているという感じではなく何となく「んー」という感じもありますが、それは都会でなく田舎の持つ感性や県民性によるものだと思いますし素朴な良さで著者の実力は確かだなと思いますね。『Yトンネル』福井市の某中学校の近くにあるYトンネルは、やたらと事故が多い。冬に会社の飲み会を終えた若い女性・アラキさんは運転手として職場の五十代前後のおじさん二人を乗せて家まで送り届ける所だった。車がYトンネルに入って薄暗い物の特に問題もなく外へ抜けると歩道に女性がいた。2022/07/09
HANA
73
実話怪談集。ご当地怪談には土地の地霊が感じられるものと土地を舞台に普遍的な怪談が語られるという二種類があると思うが、本書は後者に当たるかな。恐怖という感情が人類共通である以上、ある程度普遍的なものになるのは避けられない事であるけど。ただ本書の中でいかにも福井というのは「福井心霊スポット」シリーズと東尋坊を舞台にした一連の怪談かな。前者は怪談の舞台を紹介するという何となく昔懐かしい感じがするし、後者は「いのちのでんわ」という他にあまり類を見ないものを上手く使う様がとても嫌。福井、一度行ってみたくなるなあ。2021/09/25
坂城 弥生
36
『視える家系』が特に印象的でした。2022/04/08
rokoroko
15
福井の怪談。東尋坊だけかなと思っていたので面白く読んだ2022/03/08
rokoroko
14
再読。余り怖くないので気軽に2024/01/19