内容説明
この街には、吸血鬼が出るらしい――
歴史ある高台の高級住宅街がある熱釜市。
そこで一際大きな屋敷に住む花京院家当主・健吾。
そんな彼の世話係兼花京院家の有能な執事である烏丸怪は、実は――吸血鬼だった!?
ある日の朝、健吾が急いで大学に向かっていると路地裏で頭を強打された女性の遺体を見つけてしまう。
その遺体の首には、吸血鬼に噛まれたような二つの穴が開いており…。
事件を呼び寄せてしまう健吾が有能な吸血鬼執事の烏丸とともに事件の真相を解明していくヴァンパイアミステリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
34
【マン読:鬼3】ちょっとコンビニへ行くだけでも事件に遭遇する主人公に、推理力抜群の吸血鬼、それに巻き込まれる刑事さん、これぞキャラ系ミステリって感じで面白かったです。推理に血が活かされてる所が巧いと思いました。推理を採点されるのも楽しい。フラグ立てまくりの第四章序盤はニヤニヤが止まりませんでした。お父さんの行方も気になるし、続編出て欲しいな~。2023/02/24
hirune
34
【Kindle】日常的に事件に巻き込まれる体質の青年 健吾は突発事故的に吸血鬼と契約する羽目になり、その契約条件が「名探偵になりたい」吸血鬼 烏丸のエサとして体調管理され、有り余る事件を教材に名探偵として育てられる健吾…警察も絡んでのドタバタ推理もので楽しかった。烏丸が健吾をバカにしつつも放っておけず面倒見ちゃうツンデレさがなかなか良いです。2022/06/01
あずとも
7
歴代当主が事件引き寄せ体質で現当主の大学生と有能な執事(実は吸血鬼)が事件の真相を解き明かしていくライトミステリー。2人のやり取りは面白くミステリー自体も分かりやすかったのでサクッと読める。行方不明中の父親やさらっと紹介程度の登場の家族達が気になる。続きはあるのだろうか2021/08/26
みどり
6
ライトミステリと言えばそうなのだろうけれど、 まあ、吸血鬼の執事の時点でファンタジー要素が強いお話。 「名探偵になりたい」という「事件巻き込まれ体質」の主人公と、「女性と間違えて契約してしまった吸血鬼」の 二人三脚の謎解き。とはいえ8割以上が執事様が解決している。 ラスト、結局「旅立たなかった吸血鬼」だったので、続編がでるかなとちょっと期待。2021/10/19
色素薄い系
5
名探偵になるより自分の体質治して欲しいと願った方が良かったんじゃなかろうか…日常生活に支障ありまくりでしょ。なんだかんだ言いつつ烏丸は健吾を見捨てられずに残ったけど行方不明の父親とか姉は出てきたのに姿形のない母親とか気になる部分が結構あったなぁと。2022/03/14