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内容説明
野球はなぜベースボールにならなかったのか
ベースボールはなぜ戦後も野球と呼ばれ続けたのか。そこには地域と野球の密接な結びつきがあった。伝説の投手沢村栄治、今も都市対抗野球に名を残す久慈次郎、幻の企業チーム別府星野組など、各地の野球にまつわる足跡を辿る。
【著者】
増淵敏之
1957年生まれ。法政大学大学院政策創造研究科教授。コンテンツツーリズム学会会長。著書に『物語を旅するひとびと』(彩流社)、『欲望の音楽――「趣味」の産業化プロセス』(法政大学出版局)、『おにぎりと日本人』(洋泉社)ほか。
目次
第1章 地域と野球の関係性
第2章 北海道・岩手――スタルヒン、久慈次郎の足跡
第3章 福島――野球熱でつながる常磐炭鉱と磐城高校
第4章 東京――大学野球の源流を辿る
第5章 三重・京都――戦火に散った伝説の大投手・沢村栄治
第6章 和歌山――全試合完封で甲子園を制した嶋清一の故郷を訪ねて
第7章 兵庫・大阪――知られざるスタジアムの歴史
第8章 兵庫(淡路島)――阿久悠と『瀬戸内少年野球団』に見る離島の野球文化
第9章 大分――幻の企業チーム「別府星野組」
第10章 香川――永遠のライバル・水原茂と三原脩の物語
第11章 沖縄――戦争に翻弄された沖縄球児と島田叡の功績
第12章 台湾(嘉義)――日本人が持ち込んだ台湾野球の黎明期
第13章 中国(大連)――大連満州倶楽部と大連実業団がしのぎを削った時代
第14章 旅の終わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
19
明治時代に野球が伝わってから戦後に至るまでの日本各地や旧外地にあった野球文化の遺構を訪ねていく内容。今だとひっそりと記念碑が立っているだけの場所もあるが、系譜としては今のプロ野球や現地の野球文化に受け継がれているケースも少なくはない。2024/06/20
鈴木貴博
0
野球の歴史の「聖地」を巡る旅。各地の豊かな歴史とそれに基づくゆかりの地の数々。2022/08/05
athnete10
0
沢村栄治の聖地巡りなどは一回やってみたいなと思った。戦争の記憶が薄れることは、戦時中の名選手の輝きも薄れるのではないかと感じる。歴史を大切にしたい。2022/01/18