集英社新書<br> 文豪と俳句

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集英社新書
文豪と俳句

  • 著者名:岸本尚毅【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 集英社(2021/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784087211795

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内容説明

文豪たちの俳句は、どこか違う。いや、かなり違う。それをさすがと言うべきか、やっぱり変と言うべきか――。尾崎紅葉、森鴎外、夏目漱石、内田百けん、幸田露伴、横光利一、室生犀星、宮沢賢治、永井荷風、芥川龍之介、泉鏡花、太宰治、川上弘美……。著者は、近現代の小説家が詠んだ摩訶不思議で奥深い俳句の数々を、ときに芭蕉、虚子といった俳人の名句と比較しながら詳細に読み解いていく。俳句愛好家、小説好きにはもちろん、教養書としても満足の一冊。
【各氏推薦!】
◆ロバート キャンベル氏(日本文学者) 心を打つ日本語のあらゆる表現の核心に俳句があることを初めて心得た。目の前の風景が深くグッと美しい色に塗り替えられる愉快な発見であった。
◆小川洋子氏(小説家) 俳句に光を当てれば、文豪の秘密が見えてくる。その何と魅惑的なことか。
◆夏井いつき氏(俳人・エッセイスト) キシモト博士の作品論的、作家論的アプローチが文豪を裸にしてしまった!

目次

はじめに
〈幸田露伴〉の章――露伴流俳句の楽しみ方
〈尾崎紅葉〉の章――三十五歳の晩年
〈泉鏡花〉の章――鏡花的世界の精巧なミニチュア
〈森鴎外〉の章――陸軍軍医部長の戦場のユーモア
〈芥川龍之介〉の章――違いのわかる男
〈内田百けん〉の章――「現代随一の文章家」の俳句
〈横光利一〉の章――作中人物に俳句を作らせる
〈宮沢賢治〉の章――俳句を突き破って現れる詩人の圭角
〈室生犀星〉の章――美しい「うた」の背景
〈太宰治〉の章――俳句の向こうに人間が見えてしまう
〈川上弘美〉の章――小説をヒントに読み解く俳句の謎
〈夏目漱石・永井荷風〉の章――文豪句合わせ十番勝負
おわりに――俳句を「読む」ということ
主な参照文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

33
☆☆☆ 内田百閒と川上弘美の俳句が何やら妖しい雰囲気があって面白かった。私の好きな室生犀星はやはり詩人らしい俳句を詠んでいる。2022/01/19

新橋九段

4
俳句をきっかけにして、それぞれの文豪の作品にも触れてみたいと思える1冊だった。2021/11/22

豆ぐみ

3
面白かった。文豪の作った俳句をその小説と絡めて解説。幸田露伴、尾崎紅葉、泉鏡花、森鷗外、芥川龍之介、内田百閒、横光利一、宮沢賢治、室生犀星、太宰治、川上弘美、夏目漱石、永井荷風。文豪の小説も読みたくなる(自分あんまり読んでないや)。最後の句合わせ第3戦は漱石の「仏性」の句の方が好き。2021/12/09

ぽん

3
評論系の本で、久々に空振りだった気がする。文豪と言うから、なにか特別なものが期待できるかと思ったんだが、別にそうでもない感じ。俳句の面白さみたいなものもイマイチ伝わって来なかった。私と俳句の相性が悪いのか、それとも……2021/11/30

禿頭王

0
俳句の味わい方はいまだに分からないのですが、「たしかに文豪たちの俳句は違う」と感じました。特に、幸田露伴が生活の一部として俳句に親しみ、どこか穏やかでゆったりした句風なのに対して、芥川龍之介は文学者として俳句の一字一句にこだわり抜き、洗練された新鮮さを感じる句風であるという両者の好対照が印象に残りました。日常生活の一部として楽しむも良し、文学として徹底して追求するも良し。俳句の懐の深さを感じる1冊でした。2024/10/24

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