内容説明
早逝した大作家が遺したのは、五冊の著作と丘の上の一軒家。売れない高校生作家・進太朗は父の残してくれたその家でりやなさんと出会った。「きみをわたしにくれたなら、きみがいちばん欲しいものをそそいであげる」そうして唇を奪われた瞬間、素晴らしい小説のアイデアを閃くが――進太朗は執筆を拒否! 「書ーいーてーよー! 絶対おもしろいんだからぁーっ!」と涙目で訴えるりやなさん。彼女は自分が読みたい物語のために才能を授ける妖精だというのだが――かくして、高校生作家が美しい妖精に誘惑されまくる奇妙な同棲生活が始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
35
キャラの特徴を強調しようして人物たちが最初に描かれるシーンで特に言葉遣いが独特で読みにくかったですね。それでも各キャラも物語が進行するにつれて多少ですがしゃべり方がマシになってくるので受け入れやすくはなってきます。作者は物語を作ることよりも、創作者の苦悩や思想を書きたいタイプに見える。しかしその思想を読者に届けるための技術がまだ追いついておらず、長い会話や過剰なキャラ付けとして表面化している。その結果、一般文芸としては文章力や構成力が不足し、ラノベとしてはテンポが悪いという中途半端な立ち位置になっている。2026/07/24
芳樹
31
ナイスバディの美しき妖精と売れない高校生作家のドタバタラブコメかと思ったら全然違った。『作家』というクリエイターが、作品を生み出すことに正面から向き合う姿を描いたガチンコの作品でした。作者の創作にかける熱い思いが作品を通じて大いに伝わってきて感激。自分も Happy to be continued. な物語大好きです。面白い!2021/09/12
よっち
24
早逝した大作家である父が遺した五冊の著作と丘の上の一軒家。売れない高校生作家・進太朗は、父の遺したその家で読みたい物語のために才能を授けてくれるお姉さん妖精・りやなと出会う創作小説。手を変え品を変えながらぐいぐい迫ってくるりやな相手に、安易に流されずに執筆を拒否する進太朗。偉大なる父相手に拗らせているように見えた進太朗でしたけど、そんな彼が苦しかった時から支えてくれる人たちもいて、彼なりのやり方でりやなと真摯に向き合おうとする姿に、彼女もまた感化されて新しい関係が生まれてゆく展開はなかなか良かったですね。2021/08/28
TERU
10
売れない高校生作家『進太朗』は、作家だった父の残してくれた丘の上の一軒家で、望むことをなんでもやってくれるお姉さん妖精と出会った。 彼女は自分が読みたい物語のために才能を授ける妖精だというのだが...高校生作家が美しい妖精に誘惑される奇妙な同棲生活が始まる。 イラストとあらすじから受けた印象と全然違う中身でした。 あらすじだけだと、ドタバタクリエイター系の印象を受けると思いますが、その真逆の雰囲気でした。ドタバタ2021/09/07
のれん
10
【酷評】 中々クセのある文体でタイトルやイラストから乖離している。倒置法の多用や、長ったらしい言い回しに作者自身今作の主人公には大きく感情移入していると伝わる。 妖精譚は人外故の不条理さと愛らしさが魅力の一つだが、そこから創作に対しての持論に終始してしまうのは残念。 父親との確執と彼女の人間性獲得が、キャラクター背景だけで完成してしまってる。 主人公が作品作りの熱弁だけで一皮剥けてそうなのが首傾げ。 もし文体の語りの雰囲気と構成が良ければ純文学っぽくなるレベルで、ラノベから離れてる気がする。2021/08/31
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