講談社青い鳥文庫<br> 枕草子 清少納言のかがやいた日々

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講談社青い鳥文庫
枕草子 清少納言のかがやいた日々

  • ISBN:9784062854184

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内容説明

「春はあけぼの」が有名な「枕草子」。その作者の清少納言は、宮中で働くことにあこがれていました。夢が現実になったとき、喜びと同時に、不安もいっぱいありました。持ち前の能力を発揮して、次第に頼りにされるようになりますが、悪口を言われたり、いじめにあったり、いいことばかりではありません。その宮廷生活の中で、さまざまなできごとや、自分の考えを書きとめた日記が「枕草子」です。「枕草子」の中から、「春はあけぼの」はもちろん、今読んでも共感できる部分を選び、わかりやすい現代語訳に。自分らしく生きようとした清少納言の宮廷生活の光と影を織り交ぜて描きます。古典に親しむ初めの一歩として、おすすめの一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころも

11
清少納言は、紛うことなきブロガー女子だった。彼女が現代に生まれていれば、確実にそうなっていただろう。素敵な感性を有する彼女と同列に並べるのはおこがましいかもしれないが、私も「書くこと」を拠り所とする同じブロガーとして、非常なる親近感を得た。きっと定子様のためにも、なるべく楽しいことしか書かないというモットーにも共感する。現代に通ずる「あるある」エピソードも面白かった。私はこれからも、たくさんの「楽しい」を集めていきたいと思う。2016/01/28

がばいおばちゃん

2
枕草子の日記の部分を時系列に並べ、ときにエッセイ部分が挿入され、清少納言の伝記のようにノベライズされていて読みやすい。道長と伊周の権力闘争はさらっと書かれていて子ども向きになっていたのが物足りないが。枕草子の入門としては読みやすく、人物も整理されていていいのではないかな。2014/07/07

Kazumi Miyake

1
恒例、残業ご褒美本。時海さんの作品は図書館の青い鳥文庫の古典ものから入って『ちはやふる』4冊を購入。今回の『枕草子』は娘にも読んで欲しくて購入。この方の本は古典文学に対しての愛情が深いので、読んでてうれしくなります。私の子どもの時は小6で田辺聖子さんの『舞え舞え蝸牛』で古典に目覚めたけれど、今はもっとわかりやすくて読みやすい本が沢山出てて今の子に嫉妬すら覚えてしまいますね(^^)2014/05/09

yokotanman

0
『枕草子』をベースに、宮中で過ごす清少納言の日々を小学校高学年の女子を対象に乙女チックにえがいた作品。平安貴族の生活や価値観が垣間見え、『枕草子』の概要にも触れ、小学生の古典入門の形としては、面白い試みだと思い手にした。正直、平安時代の恋愛観は充分描ききれず(小学生が読者だからなぁ)、『枕草子』の入門としても物足りない。30を過ぎた清少納言を、10代の乙女のように描いてしまったので、リアルさを感じないのだ。恋バナよりも、もっと『枕草子』のエピソードからのノベライズを期待したかった。2014/05/29

アトラス書房

0
時系列順にまとめ、さらに定子崩御の際の一条天皇の悲しみにも言及するという物語形式。読み仮名が振られているので、小学生でも読める。解説は足りないかもしれないが、入門としては十分。漫画と一緒に勧めたい。2023/07/26

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