内容説明
(著者からのメッセージ)
「暴走するフェミニズムに、女性の視点から『ストップ』をかけなくては
日本の伝統も文化も破壊される」
「本書では、倒錯した単細胞的、かつ一知半解なLGBT差別禁止論に基づく東京地裁の判決などを俎上にのせて批判した。この判決は、性同一障害の診断を受けたことのみを理由にしている人が、職場の女子トイレの使用制限を受けたのは違法だと訴えて認められたのだ(高裁は逆転判決)」
「こんな下級審の偏向した裁判判決が一部メディアによって正当なものだと広められて『皆様へのお墨付き』なって『世論』となっていくことに私は危惧を抱いている」
「差別禁止、差別反対論が、同時に苛烈な女性差別を内包している現実を知ってほしい。権利保護を大義名分にして、ほかの権利侵害を平然と行うことは絶対的に許されないのだから」
(本書の内容)
・暴走する人権ファナティシズム(狂信主義)
・実は多様性を全く認めないリベラリズム
・なんでも差別だと煽る「差別主義者」たち
・日本が「男女平等・世界120位」なんて大嘘だ
・美しい日本を破壊する「選択的夫婦別姓」
・同姓婚カップルの思い上がりと差別思想
・朝日の「慰安婦強制連行」キャンペーンは犯罪
・中国の侵略を支援する日本人研究者を弾劾せよ
・海保よ、武器をとって「海警法」から国民を守れ……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
148
表題は『暴走するリベラル』の方が良かった。それだと手に取らない人が出て来るだろうか。核武装論で有名な著者だが、保守なら概ね同意するだろう。(とはいえ、保守でも全章に賛成という人は多くはないとは思う。)安易に法案に賛成してしまって、見落としていることは無いですか?本当に論点はそれだけですか?という確認には良い本で、議論の出発点にしても面白い。展開が飛躍気味で結論を急ぎすぎてるとは思うが、ためになる読書だった。2023/03/03
タカシール
18
昨今のLGBTを巡る論説などの多くになんとなく違和感を感じていた。「保守」という立場からの考え方が一つのヒントになるのではないかと読んでみた。著者の考え方には賛同できるものが多い。性差別や人権など話題豊富で読み物としても面白かった。2021/10/25
jjm
14
一見反フェミニズムと思いきや「現実の経験として男女は生物学的に異なる特徴と性質を持つ。この現実を受け入れ、女性を男性化させる近年の性差別思想」と著者は言っている。そもそも男女「平等」とは。オリンピック競技が男女別になっていること、大相撲土俵が女人禁制であること、女性はローマ教皇になれないこと、キリスト教のGodはheで受けること。色々なことを考えた。お隣の韓国で兵役は男性しかつけないことに対し、それは女性差別であると主張する女性はどの程度いるのだろうか。2023/04/16
sayzk
13
例えば「夫婦別姓」について、竹田恒泰氏は「賛成派は『男女同権!』『女性差別止めろ!』のワンフレーズで済んじゃう。反対派は色々説明しなきゃなんないからどうしても不利。」と言う。よって本書も以外に読みごたえがありました。 橋本琴絵氏は「観念論と経験論」で経験論が大事でそれが保守派の根本になると説明する。いい本でした。2021/11/04
H
10
なかなかの説得力。女性差別は論外だが、ジェンダーフリーはどう考えても行き過ぎ。日本の国柄を壊す目的が透けて見える。2023/04/16