内容説明
日本各地に言い伝えられる「妖怪」から江戸・明治期の絵師・河鍋暁斎、
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるまで令和版「妖怪談義」。
「水木しげる作品」がウケ続けているわけは?
柳田國男が『遠野物語』で描いた「河童」「山人」…
「幽霊」「妖怪」「おばけ」の怖さ
「私は京極だが、京極は私でない」のはなぜか?
目次
はじめに
第一談 世界の半分は書物の中にある
第二談 水木“妖怪”は何でできているか
第三談 水木漫画と日本の“妖怪”文化
第四談 「怪しい」「妖しい」「あやしい」話
第五談 柳田國男と『遠野物語』の話
第六談 河鍋暁斎はやはり画鬼である
第七談 幽霊は怖いのだろうか?
第八談 「ことば」と「おばけ」との関係
第九談 日本語と“妖怪”のおはなし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
210
京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の講演集を読むのは初めてです。意外と真面目でアカデミックな内容、オススメは『世界の半分は書物の中にある』&『柳田國男と「遠野物語」の話』です。何時か著者の講演をLIVEで聴いてみたいです。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639134212021/10/15
chantal(シャンタール)
94
妖怪に関する京極先生の講演記録。妖怪の成り立ちから水木しげるさんや柳田國男翁について、とても楽しく読めた。妖怪はゆるキャラ、との説に妙に納得😅実際の講演を聴いていたら、きっともっと楽しかっただろうなあ。水木しげるさん、地元の有名人で、鬼太郎のアニメも子供の頃良く見てたけど、朝ドラは見てなかったし、どんな人だったのか、実は良く知らなかったのだが、今回少し理解を深めた。京極作品、大体三分の一くらい読んだかな。これからの読書も楽しみだ。2021/11/06
KAZOO
87
京極さんの9つの講演録をまとめたものでそのため読みやすく、この分野に興味のある私にとっては非常に楽しめました。水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」や柳田国男の「遠野物語」の引用が多く非常にこの分野の話では分かりやすい気がします。ただやはり講演なので若干物足りない部分も幾分かあります。小松さんの様な妖怪についての評論集を出してくれないですかね。2022/09/21
kei-zu
44
水木しげるの妖怪画は、なぜ緻密な緻密な背景のもとに描かれているか。妖怪は場における「現象」「状態」であるからのようだ。だが、名前と形を与えられた「妖怪」は独立したキャラクターとして存在する。その概念の「揺らぎ」は、水木以前にも存在したという。 妖怪という認識が、今では欧州にも広がっているのというのが興味深い。 約10年おきにアニメ化される「ゲゲゲの鬼太郎」、製作のたびに「これは違う」と言われるという指摘も面白かった。2021/12/25
かんらんしゃ🎡
42
★まず出された器を愛で、盛り付けの風流を味わい、できればそこで一言評してからおもむろにを箸をつける。まあそんな店にはとんと行けてない。それどころかこれからは昆虫を食えという。箸でつまみ、じっくり色つや形を愛でる。だめだ、こいつら食うには一気にいかなくちゃ★恐いものから逃れるには相手の正体をよく見るべしと言われる。お化けや怖さの正体を探るこの本、水木しげるや遠野物語、河鍋暁斎が題目となりゃ読まないわけにゃいかない。が、読んでも昆虫食の恐怖はやまないぞ。2021/12/01
-
- 電子書籍
- 流血女神伝 ~帝国の娘~(3) サンデ…
-
- 電子書籍
- 霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない…
-
- 電子書籍
- 宅飲み残念乙女ズ【単話版】 1 まんが…
-
- 電子書籍
- マンガでわかる つみたてNISA(池田…
-
- 電子書籍
- 地球生まれのあなたへ プチデザ(1)