内容説明
『リング』と『哭声/コクソン』を融合させた作品と地元メディア絶賛!
台湾モダンホラーの決定版が満を持して登場。 どこからか聞こえてくるあの声――“ミナコ”とは誰なのか?
台湾でドラマ化進行中!
タクシー運転手の呉士盛(ウー・シーシェン)は人身事故を起こして借金に追われ、娘は家出し、妻とも言い争いが絶えない。
ある日、タクシーの溜まり場に放置されていた車の中で古いカセットテープレコーダーを見つけ、
何気なく再生ボタンを押すと男のかすれた声が漏れてきた。 「……ミナコ?」 士盛の妻は最近、ひどい耳鳴りに悩まされていた。
耳鳴りはやがて台湾語や日本語が混ざった幻聴となり、ある夜ついに幻聴と幻覚に操られ、自宅の屋上から墜落し重傷を負う。
病院に駆け付けた士盛はその帰りに、気味の悪い道尼をタクシーに乗せる。
道尼は士盛に、「早く穢れを解かなければ、妻は死ぬ」と告げた。
妻は「ミナコが私と娘を殺しに来る」と言い続け、精神科病棟に隔離された夜、
首を 180 度捻じ曲げた異様な状態で死んでいるのが発見される!
妻の死に、謎の声が囁く「ミナコ」が関わっていると直感した士盛は道尼から聞き出した
「毒を持って毒を制する」呪法を用いて悪霊を倒すべく、玉山(新高山)西峰の悪霊の棲家を目指す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
65
台湾ホラー ブヌン族の伝承や日本統治時代のこと、外省人、内省人、客家、原住民、など、複雑な民族構成をからめて2021/11/01
ヘラジカ
56
密かに楽しみにしていた台湾発のモダンホラー。やや辛口な言葉になるが、小説としてはかなり未熟だと思う。日本と台湾の歴史や文化を絡めて、厚みのある恐怖にしようとしているのは分かる。ただ、その理屈っぽさが逆に緊迫感を削いでいると感じた。私自身はこの手のジャンルをあまり読んできたわけではないが、日本のホラー小説で舌が肥えた読者は物足りなさを覚えるのではないか。クライマックスの描写力も若干ゴチャゴチャしていて練れてるとは言えないかな。表紙は良いですね。原書のデザインだと迫力がありすぎて拍子抜けするかもしれない。2021/08/26
路地
40
『リング』と『コクソン』を融合させた作品との帯書きに惹かれ手に取る。確かにアミニズムを背景にしたホラーという点で計り知れない恐怖感が2作品と共通する。あまりに身勝手で妻に筋の通らない八つ当たりを繰り返す主人公のふるまいに昭和のダメ親父を感じつつ、日本統治時代の台湾とさらに先住系民族の文化を読み取れる点にホラー小説を超えた面白さを感じた。2025/09/06
ROOM 237
16
イッキ読み台湾サスペンスホラー新刊。台湾の土俗信仰や呪いに日本植民地時代の名残りである神道を絡ませ、霊の存在は当前とする台湾でホラーあるある「誰も信じてくれない」が無いせいかテンポ良く進む。主人公の酒飲みクズおじさんとその妻が借金まみれで呪われているとしか思えないほど日々不運で、そんな暮らしに更に怪異の影が差していく過程は容赦ない。穢れと祓いは紙一重であり、女道士による呪いや呪符の土俗的描写はグロテスクで圧巻。海外ホラーは読まないけど国内土俗ホラーは好きって方にオススメ、垣根無く読めますよ。2021/10/16
佐倉
15
耳に聞こえ始める雑音混じりの幻聴。台湾語で話し日本語で歌う少女の声、彼女の声に時折聞こえるミナコという名前。その声を聞いた人々は錯乱し死に至る。台湾という外省人・内省人・日本人の歴史や信仰が交錯する地で、それぞれの歴史と信仰が入り混じった呪いを解こうとする物語が妻が死に自分も怪異に悩まされる男と幻聴に錯乱する患者を救おうとするソーシャルワーカーの視点で描かれる。日本では民俗学ホラーというジャンル分けがあるが、もし文化人類学ホラーがあるとすればこのような作品ではないと感じた。2025/07/14
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