内容説明
こども六法の副読本! 小学生のころ、僕は殴る蹴るの激しいいじめを受けていた。自分に自信がもてなかった僕が、どうやって夢をかなえたのか? 学校が苦しい人、友人関係がしんどい……すべての悩める10代におくるサバイバルガイド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れっつ
44
この本は、これまで読んだ10代向けの悩みに寄り添う本の中で、ダントツに"当事者の子どもたちと意識が近い"と感じた。著者は『こども六法』を作った方でまだ20代。自身のいじめられた経験もオープンにし、それでも死なずに生きてきて感じたことを率直に書いていて、説教じみたところがない。平易な言葉とルビ、加えて酒井以さんの装画や扉絵が、視覚的にもティーンズを応援する。子どもたちが感じるであろう疑問や問いに、的確にタイムリーに応えていく。しんどさや不安、生き辛さを抱える多くの小中学生のそばに置きたい、おすすめの1冊!2021/09/20
Twakiz
27
うちの長男(高校生)が不登校・引きこもりになってしまい理由も解決法も分からず,家でゲームとスマホの毎日.この本を読んだら,何か変わってもらえるだろうか..「こども六法」の著者のかたの本,小学生のころいじめにあってつらかった体験からの語りで参考になるけど,その後の高校大学はすっとクリアして立派に仕事しておられるので,そこに到達できない子たちはどうしたらいいのかな.2021/09/26
kazu4
6
いじめられている子供に寄り添う本です。 筆者はまだ恵まれている面がありますが、それを理解しながら、子供に寄り添う姿勢に好感が持てます。 この内容を伝えられる大人がいれば、いじめられている子は救われるだろう。2023/04/04
ゆにす
6
著者自身の半生を時間軸どおりに、ノンフィクション風に書いたほうが読みやすいのでは?と思いました。「子ども六法」を世に出すまで諦めなかったことにすごいと思いました。2021/12/06
みさと
4
こども時代に受けた壮絶ないじめは、すべて法律の前には犯罪であったことに気付いたことから『こども六法』を作った著者が、今苦しんでいるこどもたちに伝えたいことを綴った本。俺はこんなに苦しんだのに克服したんだというマッチョな成功体験などでは、まったくない。心も体もボロボロなのに、助けを求めた先生は何もしてくれなかったため絶望のどん底にいたが、ただ自分の好きなこと、やりたいことを身近なところから見つけられた結果、自分を肯定できるおとなになることができた。その経験を、今まさに暗闇の中にある人に伝えたいという本。2022/07/01