- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
広矢は、プールがきらいです。プールがというよりシャワーがこわいのです。小学校のシャワーは、つめたくて、はげしくて、こわくって、広矢はあの中に入ると、息ができなくなってしまいます。明日は月曜日です。プールのことを考えると心が重くなってきて、広矢は公園にでかけました。公園のすべり台の下には、水たまりがありました。広矢の手にアリがのぼってきたので振りはらったら、アリは水たまりでおぼれてしまいました。アリを助けられずにいると、町のリーダーのお兄さんがやってきてアリを救ってくれました。月曜日、プールが始まると、広矢はまたシャワーの前で一人だけ残ってしまいました。すると、うちつけるシャワーの中で、葉っぱにのったアリを見つけたのです。広矢は、きのうのことを思い出しました。今、アリを助けられるのは広矢しかいません。広矢は顔をそむけながらシャワーの中に手をのばして……。心の機微を丁寧に描いた幼年童話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mika
19
小学校のプールのシャワー… 確かに私も大大大大大っ嫌いでした。冷たくて、息ができないし、そんなに打ちつけてこんでもええやん…と、ただただ恐怖で仕方なかった。なので、この主人公の気持ちも分かるような気がします。それでもちょっとしたキッカケ、ちょっとした勇気で、今まで出来なかったことも出来るようになるんだ~っと教えてもらった… 2018/07/23
遠い日
6
小学一年生、学校には克服すべき課題がいっぱいです。広矢は学校のプールの激しいシャワーが怖くて通れない。友だちにもちょっと馬鹿にされるし、葛藤は深まるばかり。そんな折雨上がりの公園の水たまりに、手を這い上って来たアリを振り落としてしまい、苦しむようすに心を痛める。自分とアリの水への恐怖を重ねるところがリアルでした。上級生にその場は助けてもらい、それが自分の恐怖の克服の一歩に繋がっていく。シャワーの中に舞い込んで来た葉っぱに付いた黒いものをアリと見て、必死になる広矢。がんばった広矢の顔の明るさがすてきでした。2023/11/19
たんぽこ
4
1年生の広矢は、小学校のプールに入る前のシャワーが、怖くて仕方ありません。先生に抱っこされないとシャワーに入れないので、友達に「赤ちゃんみたい」と言われてしまいます。繊細で心優しい広矢くんの勇気と成長を丁寧に描いた好著。娘に読み聞かせをしましたが、「地獄のシャワーはみんな大好きだけどなあ。」と広矢くんには感情移入できない様子でした。(小学校のシャワーを地獄のシャワーと子ども達は呼ぶそうです。)2019/05/28
MyMelody
0
助けたありさんが恩返しにシャワーの中を通れるようにしてくれたのかもね。2024/08/01
あらん
0
勇気を出してプールのシャワーをくぐる。アリを助ける心優しい小1。2019/03/07
-
- 電子書籍
- 捨てられた平民育ちの公爵令嬢は幸せにな…
-
- 電子書籍
- まじかるとりぷるふぁんたじあ(1)
-
- 電子書籍
- 天気と気象がよくわかる本 万物図鑑シリ…
-
- 電子書籍
- 財務を制するものは企業を制す
-
- 電子書籍
- 探偵ブル 2巻