「大和」艦橋から見たレイテ海戦 栗田艦隊は決して逃げていない!

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「大和」艦橋から見たレイテ海戦 栗田艦隊は決して逃げていない!

  • 著者名:都竹卓郎
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 桜の花出版(2021/08発売)
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内容説明

日米最後の艦隊決戦であるレイテ沖海戦で連合艦隊は事実上壊滅した。日本の敗北が決定的となったこの戦いで、いまだに議論の中心となっているのが、史上最大の戦艦大和を旗艦とした栗田艦隊の突然の反転である。
著者は、その時、まさしく大和艦橋にいた。「旗艦『大和』の乗組中尉・通信士として、24日から26日までの3日間終始艦橋に在り、長官栗田中将の数メートル後方から観察していた刻々の戦況を、その後公刊された日米双方の関係資料ともつき合わせ、可能な限り詳細に叙述したものである。」と著者は語る。

大和のほぼ全ての電文に目を通していた著者は「戦記や戦史は、確かな事実のみを踏まえて書かれるべきで、著者がその思想や価値観に基づいて人間像を描く、『文学活動』の場ではない」と断言する。
栗田艦隊の反転とは何だったのか? レイテ沖海戦とは何だったのか?
マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦の最前線に身を置いた著者の語る真実が、栗田艦隊の「謎の反転」議論に終止符を打つ!
著者は日米双方の公式記録を元に戦いを俯瞰し、自身の体験を踏まえた分析を加えている。当時の海軍の通信システムについても明快に説明し、『栗田艦隊退却す
戦艦「大和」暗号士の見たレイテ海戦』の著者・小島清文氏の誤りも指摘している。
本書は「レイテ沖海戦」を知るための一級資料であり、必読書である。

都竹卓郎(つづく たくろう)
戦艦大和元乗組士官、 海軍大尉
大正11(1922)年、宮崎県生まれ。昭和18年、海軍兵学校(第72期)卒業後、戦艦「伊勢」、「山城」を経て、昭和19年、戦艦「大和」に配乗(少尉)。通信士として同年6月のマリアナ海戦、10月のレイテ海戦に参加(中尉)。昭和20年3月、225号海防艦航海長に転出(大尉)。2018年、96歳で惜しまれながらこの世を去った。

目次

はしがき:執筆の動機と基本姿勢
プロローグ
シブヤン海の激闘
第2空母群ボーガン隊による序盤の攻撃
第3群シャーマン隊からの強力パンチ
第4群デビッソン隊の見参
反転と再反転 反転決断をめぐる経緯
再開された進撃
全軍突撃せよ 反転電、突撃命令電をめぐる紛議
サンベルナルジノ海峡突破
明日一日の命ありとも覚えず
予期せざる不時の会敵 サマール沖海戦 
起ち上がり直後の戦況
空襲下の混戦(第1幕)
空襲下の混戦(第2幕)
水上戦闘の終盤 燃料消費合戦への懸念
「逐次集まれ」
戦果の実態とその背景
再集結とその後の戦況 再開された進撃
彼我の情報格差
反転北上を決定
反転北上の動機と狙い
広まっていた誤断
25日午後の戦闘経過
why来襲267機、損失艦ゼロ?
小澤艦隊との通信連絡
9通の電報(1)
9通の電報(2)
一つの思考実験
栗田中将への毀誉褒貶
エピローグ