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内容説明
経営者は国家の命運を握る。土光敏夫、中内功、小倉昌男、藤田田、稲盛和夫、鈴木敏文、出井伸之、柳井正、豊田章男、孫正義――。“伝説の経済記者”と称された著者がその目で見、時に熱く言葉を交わした男たち。業界に革命を起こした者。社を隆盛へと導いた者。そして、判断を誤った者。戦後日本と日本経済を語るうえで欠かしてはならない18人のリーダー。彼らの志、葛藤と決断を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
40
著者はエスタブリッシュメント、永野一族の一員。そこいらの経済本とは一線を画し、名だたる大企業の内実を描いており、就活生こそ読むべき本かも。大所高所から日本企業の主だった18人の経営者を分析し、ぶった斬る。自らの取材や交際経験に裏打ちされた語り口はけっこう辛辣で偏っているのだが、不思議と嫌味な感じはしない。金融、電機、小売、外食、自動車、ITなど多様な業界をカバーし、見事な日本経済史にもなっている。どんな会社にもドロドロした人間模様や抗争があるのを知ると、「仁義なき戦い」の世界とさほど変わらんなとも感じる。2021/10/08
雲をみるひと
29
主に戦後から現在までの経営者各論。一部企業の経営文化論的な章もある。批判的なスタンスが多い。作者の見方が全て正しいとは思えないしそこまで渋沢の影響があったとも思えないが、全編に筋が通ってるとは思う。現役の経営者にも歯に衣を着せないところもある意味清々しい。この手の作品は提灯持ち的な作風が多い中で参考になる。2021/10/07
nishiyan
9
元日経新聞証券部記者を振り出しに長年、企業と経営者を取材してきた著者が戦後から現在に至る著名な経営者18人を渋沢資本主義をキーワードに据えて評伝。渋沢栄一が志向した「公益」と欧米流の「利益優先」の狭間に揺れる経営者に向ける著者の目は厳しい。長期的な視点をどのスパンで見るのが適切なのか、いろいろと示唆に富む事例の数々で、特に伊藤雅俊と鈴木敏文の章は興味深い。所有と経営の分離がされていたかに見えたセブン&アイにおいて起こった内紛の結末は同社の迷走の始まりを示すようで妙に後味が悪かった。2021/10/20
ゆうすけ
8
前作の『バブル』に引き続いて読みました。面白いですが、この著者ちょっと人の好き嫌いが激しくて、それも含めてまあ楽しめたのでよかったかなと。ただこういう「うるさ方」のジャーナリストがいることで経営者たちもそれなりの緊張感を持っていた時代ということなんでしょうか。渋沢資本主義の話はもっと聞きたかったです。2021/09/09
スプリント
4
著名な経営者の評伝ですが手放しの礼賛ではなく辛口の評価も多いです。 功罪はあれど記憶に残る経営者が取り上げられているので参考になります。2021/10/02