内容説明
警視庁心理捜査官吉村爽子の最大の理解者柳原明日香。公安部第一課で“公一の女狐”の異名で恐れられていた頃のえぐい活躍を描く
視察、秘撮、秘聴…とりわけ追尾能力に異能を発揮する公安部第一課の柳原明日香は呆然としていた…。居並ぶ幹部の目の前で聴かされたのは、自身のあられもない喘ぎ声。ハニートラップ!? 一体誰が何のために…? 心理捜査官シリーズのヒロイン・吉村爽子のよき先輩である柳原明日香。公安捜査官時代、彼女が担当した戦慄のテロ事件は思わぬ方向に展開。それは公安のみならず警察組織全体の腐敗の構図とあいまって、彼女自身の身にも恐ろしい危機が迫るものだった。蜥蜴の尻尾切りよろしく全ての責任を押し付けられて公安を追われることになった彼女は、身内に向かって牙を剥く。公安を追われる日までのカウントダウンとともに明日香の「組織」への「復讐」が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
9
「女狐が入り組んだ建物を利用して"点検"する可能性が高い。行確員は陣形を循環式にしろ」裏切のレッテルを剥がすため所属する公安警察にとった反撃とは。あー面白かった。2023/12/06
ベリー
1
⭐️⭐️⭐️2021/12/13
ゆーたろー
1
警視庁心理捜査官の爽子ちゃんシリーズのスピンオフ。ちょいちょい登場する爽子の先輩・柳原明日香の公安捜査官時代を描いた作品。彼女がどうして「公安の女狐」と呼ばれているのかがよく分かる作品。爆破事件の犯人が、彼を追っていた明日香の所属する一課ではなく、二課に捕まったことから、彼女に情報漏洩の汚名が着せられ、冷や飯を食わされるが、そこには裏があった。捜査をすすめるうちに気づいた明日香は反撃にでるーという作品。公安の凄さ、怖さ、汚さ、腐敗組織の闇をひしひしと感じるけど、明日香のメンタルの強さは半端ない(^_-)2021/09/09
himanaka
0
公安一課の女狐は転んでもただでは起きない。組織に盾ついても組織にとどまるという判断が良い。次作も刑事課で頑張ってほしい。2022/10/10
Ikeda Kazumasa
0
字が大きくなってる。2021/09/22