月の淀む処

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月の淀む処

  • 著者名:篠たまき
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 実業之日本社(2021/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408537863

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内容説明

消えた死体、謎めく大量の骨壺……
怪しいのは、住民全員。
マンションで連鎖する狂気の事件の真相は……!?
注目の気鋭による戦慄のホラーミステリー!
築40年のマンション・パートリア淀ヶ月に引っ越してきたフリーライターの紗季。ある日、敷地内で行われていた不気味な盆踊りに遭遇する。
祭りに乱入した女が連行されるのを目撃した彼女は、隣の部屋に住む雑誌記者の真帆子と共に調査をはじめるが……。
住人たちの持つ奇妙な風習、連続して起こる行方不明事件、徐々に明らかになる驚愕の事実とは……!?
【目次】
プロローグ
第一章 泣く女
第二章 消える男
第三章 替わる男
第四章 描く女
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

172
暑いのでちょっとホラー系を・・タイトルに惹かれ手にする。なんじゃこれ。みんな怪しい。なんとなく異質な感じがずーっと続く。そうだよね、そっちに行くよね。だけど、いいの?だから最後まで読んでザワザワが残る。えーっ続くの?この環境というか関係。怖いのは人間。そう貴女・紗季が一番怖い。2021/08/27

ちょろこ

163
白いヒルガオの花が誘う世界の一冊。築40年のマンションの秘密が暴かれるストーリー。現代的な建物にそぐわない敷地内の地蔵尊、不思議な盆踊りと序盤から魅惑的な要素がたまらない。白い揺れるヒルガオの花に誘われるかのように明らかになる数々に好奇心は止まらない。花が時に人魂に時に蛇の鱗にとその時々によって表情を変える様は、住人誰もの表情を変えていくようでこの相乗効果に魅せられた。紗季の、自分の中の正常範囲、それが次第に惑わされ崩されていく感覚も危うくて妖しくてゾクッとくる。このマンション、身も心も…実に危ない。2021/09/02

utinopoti27

152
【辛口注意】篠たまき氏といえば、幽玄かつジワジワ纏わりつくようなホラー作品が印象的な作家さんだが、本作は少し毛色が異なる。物語は、築40年のマンションで頻発する行方不明事件や、奇妙な風習を持つ住民たち、主人公・沙希を惑わすヤバ目の隣人女性など、カオスな出来事が絡み合いつつ進行する。たしかに香ばしい展開に魅かれはするが、人物たちの心理描写はもとより、肝心な情景描写が稚拙なため、怖さに広がりや深みが感じられないのだ。ウリの謎も序盤で推測可能なレベルだし、まさに昭和の見世物小屋的チープさ漂う凡作という他はない。2021/10/03

machi☺︎︎゛

135
彼氏から逃げたくて7階建てのマンション、パートリア淀ヶ月に引っ越してきた紗季。管理がいいと思っていたマンションの不審な点が次々に出てきて誰もが怪しくみえてくる。唯一の味方はお隣に住む真帆子だけだと思っていたのに、、、。全然先の読めない展開とわかりそうでわからないモヤモヤした気持ちの正体は予想もしていない結果になった。初読み作家さんだったけどまた違ったジャンルの話も読んでみたいと思った。2021/11/29

モルク

127
都心から離れた築40年の分譲中古マンションを購入した主人公。敷地内に地蔵尊、子供を虐待死刺せた事故物件あり、大声で喚くがいこつ女、住人たちの不審な行動、奇妙な盆踊り…次々と不穏な空気が漂う。まともなのは隣人の真帆子だけ…のはずだった。その秘密が見えてくるうちに、そこから離れろと言う警告音が。でも主人公は自らの黒い過去を包み込んでくれる住人たちに次第に引きずり込まれそこで安らぎを得ているように見える。一見、暖かい感じのエピローグ、でもでも…ゾゾゾ2021/12/10

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