庭師の娘

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庭師の娘

  • 著者名:ジークリート・ラウベ/若松宣子/中村悦子
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 岩波書店(2021/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784001156614

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内容説明

メスメル博士のお屋敷に,庭師の父親と住むマリーは,修道院で勉強中です.だけど,マリーが考えているのは植物のことばかり.本当は父親のように庭の仕事をやりたいのです…….18世紀末のオーストリアで,時代や社会の制約にもめげず,自分の道をひらいていく少女を描く歴史フィクション.

目次

庭師の娘┴目次┴1 わたしの望み  一七六八年二月┴2 庭にきざまれた楽譜  一七六八年三月┴3 馬車の事故  一七六八年四月┴4 オペラの作曲家は子ども  一七六八年五月┴5 メスメル博士の提案  一七六八年六月┴6 思わぬ助言  一七六八年七月┴7 ひそかな庭づくり  一七六八年八月┴8 父に見つかる  一七六八年九月┴9 季節はずれの霜  一七六八年十月┴10 ばんざい、ほめたたえよう!  一七六八年十月┴11 初雪の朝、街角で  一七六八年十二月┴作者あとがき┴訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

70
女性の地位が低かった18世紀のウィーンで、庭師になりたい娘マリーの物語。一歩踏み出すために背中を押してくれる人がいて、マリーが幸せになれそうで良かったです。幼いモーツァルト登場も良かったです。2020/09/04

はる

56
封建的な時代の中、女性ながら庭師になろうと夢見る少女の物語。植物に関しては天才的なのに、修道女にならなければならない運命に悩みます。やや苦手な文体でしたが、18世紀後半のウィーンの雰囲気はいい感じ。重要な役柄で子供時代のモーツァルトが出てきます。映画「アマデウス」のイメージそのままの自由ぶりで可笑しい。装画は中村悦子さん。さすがの素敵さです。2016/11/14

Rosemary*

54
草花が大好きで庭師になることを夢みるマリーは父の希望で修道院にはいることが決まっていました。女性が好きな職業につくことが難しかった時代に夢を諦めずひたむきに追い求める姿、また、それに理解を示し協力する大人の姿は素晴らしい。何と言っても実在したと言うメスメル博士が偉大です。本気で何かがしたければ、叶うまで決して努力を怠ってはいけない。未来を夢みる若者に力強い希望の光。表紙も中の挿絵もとっても素敵です。2016/01/16

ひめありす@灯れ松明の火

52
まだ女性が自分で仕事を決める事が出来なかった頃のお話。普段海外の物は殆ど読まないのですが、ここでレビューを見て読まなくちゃ!!と思って読みました。今、楽聖少女も呼んでいるので「このアマデウス坊ちゃんが将来マリーとあんなことに……!」と思うとちょっと面白おかしい気分になりました。それにしてもメスメル博士はすごい。もしこの人が居なかったら、民衆に音楽が解放されるのはもっと遅くて、私達がファンクラブに入ってミュージシャンを支えたり、コンサートやライブに行ったりするのも、もっと遅れていたかもしれないと思いました。2013/10/20

万葉語り

47
18世紀のウィーンではフェミニズムなんて考えはなく、マリーは修道院に入り看護の道に進むことが決まっている。庭師の父親とともに住み込んだメスメル博士との出会いが、彼女を思いもしなかった未来へと運んでいく。12歳のモーツァルトにも出会える作品です。2020-1542020/08/20

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