内容説明
雨そぼふる薄暗き午後,あるいは皓々たる月の夜,この世とあの世が交錯する.荒ぶる先帝の怨霊,命を賭した義兄弟の契り,帰らぬ夫を待つ妻の悲しき末路,男にとりついた蛇性の女の執念…….中国や日本の古典をさまざまに取り入れ,美しくも妖気ただよう作品に仕上げた上田秋成(1734-1809)の珠玉の短篇集.「白峰」ほか全九篇を,平明な注と解説で.八四年ぶりの新版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
凡 例┴『雨月物語』あらすじ┴雨月物語序┴巻之一┴白 峰┴菊花の約┴巻之二┴浅茅が宿┴夢応の鯉魚┴巻之三┴仏法僧┴吉備津の釜┴巻之四┴蛇性の婬┴巻之五┴青頭巾┴貧福論┴解 説 長島弘明



