内容説明
演劇で食っていこうじゃないか、はたして食えるのか?…演劇・劇団をとりまく経済的側面とその未来について、経済的側面に焦点を当て、演劇と社会の関係を見直しつつ、演劇の成立のさせ方を考え直す。!
2011年に彩流社から刊行され、演劇本としては異例のロングセラーを記録した『演劇は仕事になるのか?』の待望の改訂新版が、データ類を刷新、さらに劇場法成立を踏まえて5、6章を大幅改訂してアルファベータブックスから新たに刊行!!
!
さらにこの電子書籍版では、新たに文化芸術振興基本法の改正と、文化芸術推進基本計画(第一期)の策定を受け補筆し、「補章 文化政策が変わり始めた?!」の章を増補。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さくら
1
演劇に対して、政府からの補助金があることは知らなかった。だけど、日本政府はフランスと違って、芸術にあまり関心がないので補助を受けるのは難しそうな印象を受ける。2023/05/07
中津ゆか
1
法律とか文化のことはあまりわからなかったけど、けどやる人よりも見たい人の方が多いのはびっくりした。あとこの多様性を求められる時代で多様的にできないのは少し不便と感じた2018/06/08
tkm66
1
演劇の環境も30年前と大分変わったのね(遠い目)・・。2016/11/27
水波流
0
2011年初版から5年。劇場法の成立に合わせた2016年改訂版。 今、東日本大震災とコロナ禍を経た筆者の考えを聞きたい。2022版を読んでみたいなぁ。5年ごとに改訂して欲しいくらい。2022/05/22
tetekoguma
0
以前より商業演劇以外の小劇場演劇が「喰えない」ことに違和感がありました。その理由は1960年代にボーモルとボーエンが舞台芸術の経済学として分析しているのですが本書ではそうした経済学的な論理だけでなく、文化政策や演劇をめぐる現場の状況を口語体の優しい言葉で伝えてくれています。米屋さんの講義を拝聴したことがありますがアカデミックな議論、現場や政策(文化行政)の話など大変興味深かったのですが何より演劇への愛が伝わる温かいものだったことを憶えています。2021/11/27