小学館文庫<br> サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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小学館文庫
サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

  • 著者名:鈴木智彦【著】
  • 価格 ¥979(本体¥890)
  • 小学館(2021/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094070521

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内容説明

食べてるあなたも共犯者!決死の潜入ルポ。

 アワビ、ウナギ、ウニ、サケ、ナマコ……・「高級魚(サカナ)を食べると暴力団(ヤクザ)が儲かる」という食品業界最大のタブーを暴く。
 築地市場から密漁団まで5年に及ぶ潜入ルポは刊行時、大きな反響を呼んだが、このたび文庫化にあたって「サカナとヤクザ」の歴史と現状を追加取材。新章「“魚河岸の守護神”佃政の数奇な人生」「密漁社会のマラドーナは生きていた」を書き下ろした。
 推薦文は『闇金ウシジマくん』『九条の大罪』の漫画家・真鍋昌平氏、文庫解説は『モテキ』『バクマン』の映画監督・大根仁氏。
 本作はノンフィクションのジャンルを超え、日本のエンタメ最前線を走る人たちから絶賛されている。

真鍋昌平(漫画家)
「人の欲望は止まらない。
ルールがあれば反則勝ちした
犯罪者がぼろ儲け。
知らないうちに自分自身が
密漁者の共犯者。
高級寿司の時価の舞台裏を
犯罪集団に
笑顔に拳は当たらない処世術で
5年間も潜入取材して
伝えてくれた勇気に泣けてくる」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきら

17
面白かった。不思議と魚が食べたくなってしまうのだけど。 生活をしているだけで何かの犯罪に加担している共犯者である、ということに頷いてしまう。2021/09/04

Mark X Japan

10
最も、黒に近い灰色の世界。高級な食材は、晴れの日に然るべき場所に行き、相応の対価を払って食べるもの、という感覚が麻痺しているので、密漁が必要悪になっている大きな要因でしょう。また、漁業が日本だけ衰退している現状も踏まえて、捨て身で抜本的な漁業改革の必要性を感じます。これが出来そうな政治家は、漁業が盛んな北海道の故中川昭一氏が、頭によぎりました。☆:4.52021/08/13

マッキー

9
海産物と暴力団の関係は切っても切れない関係にある。筆者は実際に築地市場で働いて人に話を聞いたりツテをたどって現場に潜入したり、体一つで飛び込んでいく勇気ある人物だと感じた。あまり表に出てこないような内容で興味深く読めた。自分も密漁されたもの知らず知らずのうちに食べているんだろうな。2023/03/21

Katsuto Yoshinaga

9
アワビとかナマコの密漁がとてつもなく儲かっているという話は知っていたが、1回(約1日)で良いときは一人50~100万円の実入りで、約半数は密漁品であることは知らなかった。鰻は大好物で鰻業界がややこしいことは知っていたが、ここまで複雑怪奇な世界で、おいそれと一般企業が入り込めない構造とは思わなかった。「密漁ビジネス」の世界を丹念に調査した傑作ルポであり、北海道を中心とした日本の漁業関連社会が垣間見えた。とんと聞かなくなった「レポ船」についても取り上げられており、日ロ漁業交渉の背景理解の一助となる。2022/03/25

shonborism

5
漁業とヤクザの関係がここまで密接したものだったとは。某食材の密漁の話は知人から聞いたことはあったのだが、本書を読むと、想像以上に裏ルート経由のシェアは高い。関係者の証言はどれも生々しくて正直で人間臭く、ここまで相手方と関係を構築するのは相当大変だったのではないか。2023/05/06

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