双葉文庫<br> 未来

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双葉文庫
未来

  • 著者名:湊かなえ【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 双葉社(2021/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575524871

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内容説明

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」ある日突然、少女に届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという──。家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちを待つ未来とは!? デビュー作『告白』から10年、新たなる代表作の誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JKD

236
「未来からの手紙」というカラクリよりも、重厚で緻密な物語の構成に圧倒されました。とくにエピソードⅠからの怒濤の展開とⅢの衝撃は圧巻。すべてを終わらせるために、過去を消し去るために、自宅を放火する心情が辛く切ない。それぞれが経験してきたことの先には必ず未来がある。読み終わって鳥肌立ちました。2021/08/25

Kanonlicht

194
誰だって不幸になりたくなんかない。でも、生まれた環境や大人に庇護されるべき子どもの立場では、どうにもできないこともある。「親ガチャ」という言葉に不快感を示すのは簡単だけど、世の中にはそれが冗談で済まされない子どもたちもいることを忘れてはいけないと感じた。この物語に救いがあるとすれば、どれほど不幸にみまわれようとも、まわりには必ずそれを理解し手を差し伸べてくれる人がいるということ。著者がはじめて書いたというあとがきも必読。イヤミスばかり書く人なんて思っていてごめんなさい。2021/10/16

fwhd8325

183
湊さんはあまり相性のよくない作家なのだけど、この作品は面白いと感じました。今まで、どちらかというと無機質な印象でしたが、この物語には血が通っているというか、作家の熱い思いが伝わってくるようでした。そして、あとがきを読んでそれが間違っていないことを感じました。人気作家の湊さんが苦しんでいたことを書かれています。そしてこの作品への思い。遅まきながら、湊さんを注目していきたいと思います。2021/12/23

ゆきこっち

175
何なん⁉︎もう下衆な大人ばっかりで嫌になってくる。お母さん目線の語りも読んでみたかった。2021/07/22

あきら

173
一気に読んでしまいました。 子供は産まれる環境を選べない。色々考えさせられる物語でした。 あとがきも必見です。2021/08/19

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