ニヒリズムとテクノロジー

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ニヒリズムとテクノロジー

  • ISBN:9784798161952

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内容説明

ニーチェだったら、現代テクノロジーをどう見るだろう?
挑戦的「思想実験」の書が上陸

【本書の概要】
・ニヒリズムの観点から、テクノロジーと人間の関係を読み解く
・SNSや有名アプリ・サービスを題材に、人が「無」に向かう構図を解説
・現代の研究や調査、理論を反映、ニーチェの哲学が現代に通用することを示す

【人を虚無に導く企業やサービス】
Facebook, Twitter, Netflix, YouTube, Google,
Pokemon GO, Fitbit, Uber, Airbnb, Tinder, etc.

【対象読者】
・哲学的観点から現代テクノロジーとの向き合い方を考えたい人
・AIやアルゴリズムが人に与える影響が気になる人
・テクノロジーと自己の関係を見直し、批判的かつ楽観的な思考を得たい人

※哲学理論が登場します。不慣れな方は事前に目次や内容を確認ください
※テクノロジーの専門知識は不要ですが、流行のアプリやサービスは知られているものとして扱っています

【まえがきより】
ニーチェが分析していたのはテクノロジーではなく、
道徳や宗教とニヒリズムの関係だが、
この分析はテクノロジーにも当てはまる。

私たちは、テクノロジーを通じて倫理的な目標を追求している。
テクノロジーはユーザーの信仰を育み、ユーザーの献身を引き出している。
こうした構図から、テクノロジーにニーチェの哲学・思想が当てはまると確信した。

本書はニーチェの思想に対する新たな解釈を探るものではない。
人とテクノロジーの関係について、ニーチェの哲学をヒントに、
その優れた批判的視点を養うことを目指したものだ。

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

94
まあまあかな。ニーチェおよびサルトルが提唱した概念、ニヒリズム(人生の意味を自分の外部にあるものに求めること)的な観点から、現代のテクノロジーと私たちが以下にかかわっているのかをまとめた一冊。具体的にはSNS、シェアリングエコノミー、各種の動画サイト、VR、マッチングサービスなどなど。最終的には能動的なニヒリズムを目指しましょー、というもの。冒頭に編集部による全体構成の解説が入っているのが地味にありがたいが、やっぱり読みづらいっちゃあ読みづらい。2023/03/21

冬佳彰

14
ニーチェ哲学を土台に、現代のテクノロジーが進行させてしまうニヒリズム(ニーチェ的な意味合いで)について論じた本。最初の三章で、ニーチェが言うニヒリズムとは何か?ニヒリズムとテクノロジーの関係などの基本的な情報を提示し、その後、現代の様々なテクノロジーをニーチェ的な観点で論じる。対象はストリーミングサービス、データドリブンアルゴリズム、マッチングアプリ、ソーシャルメディア、グーグルなど。で、まあ言い方は悪いんだが、「そういう話の展開になるよね」という感じかなあ。(続く)2022/03/17

ふみふみ

12
ニーチェのニヒリズム、思想のフレームワークでテクノロジーを批判するという内容ですが、ハイデガーを語るあたりから怪しくなり本編に入ってからは一体何を読まされているんだろうという塩梅。一般的にこういう書物は内容に結論も提言もなく読後にso what?感は否めないのですが、本書はそれ以前のレベル。徒然なネット分析に思い出したようにニーチェの思想に取ってつけた批判、まるで学生が書く出来の悪い卒業論文の類です。2021/09/04

代理

2
ニヒリズムにも2種類。受動的と能動的。現代のテクノロジーへの姿勢は受動的ニヒリズムだと批判。自分自身と向き合わず、決断をアルゴリズムに委ね、責任を放棄してチルに耽る。その自覚も無しに。人生の意味を“ここ”以外に求めるのはニヒリズム。面白かったが、テクノロジー批判は概ね賛成出来なかった。ただ著者のニーチェ解釈は共感出来るし、ニーチェ入門としても良いと思う2022/05/29

かるてぶらんしぇ

2
キャッチーな表紙に惹かれて図書館で立ち読み。内容は薄く読む価値はない。序盤では、ニーチェとハイデガーの引用を並べて誰でも分かるような浅い注釈を付けただけ。「ストリーミングやポケモンGOに力があるのは何故か」っていう第4章の結論が、「テクノロジーの催眠術にかかりたい人(何かを信じたがる人間の脆弱性)がテクノロジーに力を与えてる」という誰でも言える結論だったので、呆れてその場で返却した。2022/04/08

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