ウミガメは100キロ沖で恋をする 絶滅から救うため「ウミガメ保護」と45年間闘ってきた男の全記録

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ウミガメは100キロ沖で恋をする 絶滅から救うため「ウミガメ保護」と45年間闘ってきた男の全記録

  • 著者名:菅沼弘行【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 方丈社(2021/08発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784908925795

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内容説明

「養殖で一儲けしよう」と小笠原のウミガメの世界に飛び込んだ菅沼青年。
しかし、養殖では採算がとれず「守る、増やす」ことに方向変換。
小笠原諸島からインドネシアまで、ウミガメと「放浪」して45年。
「ウミガメを守りたい」「かわいそう」という思いだけではウミガメを救うことはできない」が持論で、「ウミガメを保護したいという思い込み、つまり誤解がウミガメを危機に陥れている原因になっている。そもそも人はウミガメを保護できるほどの知識も能力も持っていない」という。

NPO法人ELNAを立ち上げ、「僕らがかかわった地域のウミガメは絶対に絶滅させない」そんな思いで、熱帯の海岸を歩き回り、産卵巣をがむしゃらに掘りまくり(もちろんふ化後)、海岸に打ち上がったウミガメの死体をバッサバッサと切りまくり、ときにはウミガメの研究者と交渉(というかケンカ)する日々を送っている。

本書は、そんな著者が歩いてきたウミガメの世界を紹介するとともに、ウミガメを保護する風潮と闘ってきた男の軌跡をたどるノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gokuri

5
小笠原のアオウミガメの支援からスタートし、ジャワのタイマイ、パプアのオサガメと活動をすすめていった著者の記録。かつての日本のタイマイ輸入に対する思い、卵を掘り出して、別途孵化して放流することの問題指摘、そして、現地の人との交渉、海外の研究チームとの抗争など、現地で実際に活動した著者ならではの言葉は、応援せずにはいられない。たまたま、直近で、佐藤教授のバイオロギングの講座を視聴しただけに、図書館でこの本にであったことに感激した。2021/11/26

jackbdc

2
甘いタイトルに反して筆者は武骨な爺さん。歴40年のベテランとなってもわからないことだらけと語る。ウミガメに関わるようになった動機を金儲けと明かし、人間のエゴによる保護活動を痛烈批判するなど、打算を感じさせない潔さに好感を抱いた。印象に残った点3つ、1.ウミガメは食糧:船の甲板に釣るしても半年生きるので大航海の貴重なたんぱく源であった。2.子亀の放流への批判:人間のエゴの代表格であり子亀の生存可能性を著しく下げる虐待的な行為と批判。3.帰巣本能:ウミガメが産まれた浜に帰ってこれる理由は解明されていない。 2021/07/27

takao

1
ふむ2022/08/04

林芳

1
ウミガメの生態を知るということもあるけれど、副題に書いてある通り、著者の活動の記録となっている。副題の意味は、読まなければわからない。「ウミガメ保護」も「闘ってきた」も。2022/04/27

さえ

1
タイトルとは裏腹に、ウミガメが減った理由や、人がウミガメにしてきたことなど、読んでいて胸が痛い。ウミガメを保全するには本当は何もしないのが1番。印象に残ったのは、産まれた海岸へ戻って産卵するのは、遺伝子にある磁気情報が記録されているから。DNAに故郷が刻まれてるってことなのかな。稚ガメたちが一頭でも多く生き延びていってほしい。2021/10/02

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