内容説明
日本は、言わずもがなの超高齢社会。家族のあるなしにかかわらず、これからは誰もが「おひとり老人」になる時代です。
これまで、ほとんどのマスメディアは「ひとりで死ぬ」ことを「孤独死」や「孤立死」「無縁死」と表してきました。これまでは「家族に看取られる死」が普通で、ひとりで死ぬことは特殊な死に方だったから。けれども、大量「おひとり老人」時代のいまは、「ひとりで死ぬ」ことは決して特別なことではなくなってきました。それを、勝手に「孤独死」「孤立死」「無縁死」とするのは、自立して生きてきた「おひとり老人」にあまりに失礼ではないか。
「ひとりで死ぬ」ということは、自立した人の崇高な死に方である。
著者の松原さんは「ひとりで死ぬ」ことに敬意を込めて「おひとり死」と言ってきました。
20年以上、ひとりの終活を応援してきた松原さんが、その活動のなかで看取った「極上のおひとり死」を詳報します。また、おひとり死で身内を亡くした家族の思いにも焦点を当てます。
たとえ認知症になってもお金がなくても関係ない。「おひとり死」の事例から、思い通りにならない死を後悔しない「おひとり老人の終いかた」を学ぶことができます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みみりん
12
例え家族がいても自分よりずっと若い人と暮らしていない限り最後は1人で暮らす可能性は誰にでもある。本書に書かれていることは老いて自分であれこれ考えるのが面倒になる前に知っておいた方がよいと思う。最後にひとり死した場合早く発見されるヒントも記述されている。おひとり様で生きることは人間として自立していないとできない。何でも私に頼めば事が済むと思っている夫にも読ませたいけど、読むかな? 2023/01/18
Yoshi NAK
2
ひとりで死ぬことを考える良い機会になった。 高級老人ホームの問題点として、結局は人。中の人の運営次第で安心して過ごすことはできない。 公正証書遺言の問題点、作っていることが知られていなければ実行されない。2022/06/11
あおい
1
図書館本。SSSネットワークに入会したくなったw2022/06/09
kaz
0
終活の参考にと思って読んだが、こんな考え方・生き方があるというエッセイのようなもの。もちろん、ひとりで死ぬ覚悟や準備を知るといううえでは、充分に参考になる。図書館の内容紹介は『人からみてどんなにみじめな死に方でも、本人が自分の生き方を貫いたのであれば、それは、孤独死ではない。ひとりで死ぬ「おひとり死」の実例と、ひとりで安心して死ぬためのノウハウを紹介する』。 2022/02/11