講談社文庫<br> すぐ死ぬんだから

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講談社文庫
すぐ死ぬんだから

  • 著者名:内館牧子【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 講談社(2021/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065245859

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内容説明

終活なんて一切しない。それより今を楽しまなきゃ。

78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。自分に手をかけず、貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる――。

「定年」小説『終わった人』に続いて30万部超の大ベストセラーとなった人生100年時代の痛快「終活」小説!

<読者からの声>
2年前に手術を受け、以後は家の中での生活です。何事にも意欲が失せ『すぐ死ぬんだから』状態でしたが、この本に出会って100歳までの人生を考えています。(70代・男性)

『終わった人』も面白かったですが、こちらも一気に読んでしまいました。毒舌が心地よかったです。(50代・女性)

1ページ目から痛快で息も継げませんでした。(70代・女性)

もうすぐ定年ですが、新しい人生への希望と勇気をいただきました。(60代・男性)

つい最近80代になりもう物欲はなしにしようと思っていましたが、本書でますます元気になり明日もショッピングに行こうと考えています。(80代・女性)

ものの見方に光がさしたように感じます。くすんでいる私のはげみになりました。(50代・女性)

重ねた歳は戻せない。でも見た目は変えられる。今日から自分磨きをしよう。(60代・女性)

こんなに楽しい本は久し振りです。(70代・女性)

身につまされるが文句なく面白い!(70代・男性)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

293
『老害の人』もそうだったが、地の文での忖度ない口の悪さが中毒性ある。例え話の中に、押しつけがましくない程度の含蓄がおり混ぜてあり、楽しみながらも何かを得た気持ちになれる作品。年齢とキャリアを重ねた作家さんならではの、肩の力が抜けた軽やかさと相まって、実は重たい内容が娯楽小説としてしっかり成立している。壮年以上の人物は個性派揃いで、特に由美は他人と思えばかなり愉快な人物。反面、若い男性キャラはあまり描き分け方に幅がなく感じる。ただ、別にそれが欠点にはなっておらず、上手くコントロールできている。2023/12/06

82
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/07/post-c212c7.html 夫が死んで人生が180度変わってからの「復讐劇」が、痛快でした。2023/07/08

かずぼう

78
『老い』について考えさせられた、ファッションにしろ化粧にしろ結局、自分の好きにするのが一番という事でしょうか。文の中で、『あと10歳若ければ』というくだりがよく出てくるが、私は好きな言葉ではないな。ハナさんね~?どっちかといえば嫌いなタイプかな、気性は荒いし、言葉の裏を読むし、もう少し素直でもいいかと、それとすぐに勝ち負けにも拘るし、まあ、そんな所が、この人のパワーの源なんだろうけど。2023/06/08

カブ

56
80才目前でも若々しくいたい。「もうすぐ死ぬんだから」と言いながら、輝ける場所を探すって素晴らしい。忍ハナさん、とってもカッコイイ!2021/09/15

布遊

54
タイトルから、もっと暗い話かと思ったが、とっても面白かった。著者、かなり久しぶり。仲良しで評判だった夫婦だが、夫の突然の死。夫にはとんでもない秘密があったことが判明。ハナは今後どのように生きていくのか?*現役感がなく、生産的なことを期待されず、責任もない。そんな特別枠で生きているのが余生*人は飽きる。旅行にも趣味にも恋愛にも、そして生きることにも*平気で生きて居る*すぐ死ぬ身の人間にとって、何よりもったいないのは悩む時間*泪割り*すぐ死ぬんだからと自分に手をかけず外見を放りっぱなしは「セルフネグレクト」。2022/10/13

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