ラジオの戦争責任

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ラジオの戦争責任

  • 著者名:坂本慎一
  • 価格 ¥720(本体¥655)
  • PHP研究所(2021/08発売)
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  • ISBN:9784569697758

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内容説明

なぜ当時の国民は太平洋戦争を支持したのか? この根本的な疑問に答えるために、本書では、戦前戦中のラジオ放送にかかわった五人の人物を取り上げる。労働=修行の思想を説いた高嶋米峰と、それを引き継いだ友松圓諦、受信機の普及に情熱を燃やした松下幸之助、「大東亜共栄圏」を広めた松岡洋右、玉音放送の真の仕掛け人・下村宏。これまで見過ごされていた「声の文化」の歴史的影響力を真正面から検証する。昭和天皇の「終戦の御聖断」の内幕も新資料から明らかに。当時世界最強のマスメディアの功と罪。 【おもな内容】(序章)世界最強のマスメディア・日本のラジオ/(第一章)「超絶」の演説家 高嶋米峰/(第二章)時代の寵児 友松圓諦/(第三章)熱意の商人 松下幸之助/(第四章)希代のラジオ扇動家 松岡洋右/(第五章)玉音放送の仕掛け人 下村宏/(終章)昭和初期ラジオの功と罪《あの戦争はラジオに始まり、ラジオに終わった!》

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

21
題名からストレートにくる内容ではありません。ラジオに関連する五人からアプローチしていっており、一面ではない話で面白かったです。特に高嶋米峰という人物を知ることができたのは良かったです。

tolucky1962

6
仏教演説家高嶋,友松。普及に貢献した松下。演説で大衆を煽った政治家松岡。玉音放送を指揮した下村。ラジオで戦争に熱狂,玉音放送で敗戦を受け入れ。演説上手な政治家は権力を掌握。教養放送から絶叫調戦争報道へ。国民は新聞を抜く契約数のラジオで開戦終戦を知った。和風家屋の音漏れで普及率以上に影響が大きく戦争に扇動した。話し言葉ラジオは脈絡,分析が弱い,保守的で伝統重視,競争・攻撃・感情的という。大東亜共栄圏などが,戦後は民主主義が曖昧に使われる。戦後テレビ時代が過ぎ,今はネット。2世代前の考察から考えるメディア論。2023/02/10

カルバンク

1
戦時中 日本軍がラジオをどのように利用し国民に戦争を認めさせたか、の内容と思い読み始めた。だが話はラジオ創成期の出演者のプロフィールから始まり閉口した。ほとんど知らない人ばかり。それでも松下幸之助の章と終章は読み終えたが、私にはハードルの高過ぎる著書でした。「責任」の所を中心に読みたかった。失礼しました。2022/08/27

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