内容説明
「人生のすべての答えは名著名作にある」――本書は、齋藤孝さんが人生で様々な問題に直面したときに側に置きたい1冊を紹介します。失恋からドロドロの不倫、ブラック企業勤務、生きづらい、寂しい、友達がほしい、モテたい……など、ありとあらゆる「人生の問題」に、さまざまな文学作品をひもときながら、わかりやすく解説し、一つひとつの悩みに答えていきます。読み進むうちに「文学って、こんなことが書いてあるんだ!」「こんなに面白いんだ!」と思えることでしょう。さらには抱えていた悩みも消え去っていること請け合いです。名著名作の新たな魅力を味わえる、ちょっと異色の「爆笑文学案内」です。悩めるあなたのための作品や名ぜりふが必ず見つかります。作家作品のプロフィールつき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
布遊
27
名著名作を悩みにこたえる人生相談という形で紹介している。例えば、頑張っても思うように結果が出ない時は、「東海道中膝栗毛」を読めば、結果より道中を楽しむごきげんな生き方があることを知る、と言うもの。こう言った感じで、40冊以上の名著を紹介している。本の題名は知っているが、読んだことがない本もたくさんあり、どんなストーリーか知れたことが良かった。読んでみたい本もいくつかあった。*安部公房・砂の女、カラマーゾフの兄弟、緋文字等々・・2020/01/17
solaris
13
人生の様々な悩みを同じ境遇にいる世界文学の主人公たちがいいとこ取りで答えてくれる。見開き一作目が村上春樹の多崎つくる。他にも、月と六ペンス、賢者の贈り物、自負と偏見と名作のセレクトが私好み。友達がずっといないのが辛い。そんな悩みには、一人で生きていけるような強さを持つことだ。読書する人は大丈夫かな。村上春樹の小説に出てくる主人公はみんな孤独になりながらも井戸のそこから這い上がってくる、バイタリティある人ばかりだと改めて思うし、適切なアドバイスだ。2016/04/18
gachi_folk
6
人生に迷った時ほど文学が効く。分かっちゃいるがなかなか手が出ないのも文学。そんな悩みを齋藤孝が一発で解決してくれる。身近な悩みの解決策を、文学の中の本質や名言に結びつけてくれる。こりゃぐっと距離が縮まった気がするな。よし、まずは谷崎潤一郎の『春琴抄』を買いに行こう。2016/03/11
kuma suke
6
名著に明解あり。2015/12/23
masa
6
さすが齋藤先生。「こういう読み方が合ったのか」と感心してしまいます。ビジネス書や自己啓発の本ばかりでなく、仕事や人生に悩んだときは、文学もいいかもしれないですね。
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