わたしのなつかしい一冊

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

わたしのなつかしい一冊

  • 著者名:池澤夏樹
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 毎日新聞出版(2021/08発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620326931

ファイル: /

内容説明

本は帰ってくる。
友情、自由、冒険、歴史――ぜんぶ本が教えてくれた。人気作家ら50人が、何度も読み返す〈人生の一冊〉を語る。毎日新聞好評連載「なつかしい一冊」がついに書籍化。軽やかな絵と文章でおくるブックガイド。

目次

はじめに 池澤夏樹
1 物語が教えてくれた 
池澤夏樹・選 『オオカミに冬なし』(クルト・リュートゲン)
益田ミリ・選 『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子)
江國香織・選 『時の旅人』(アリスン・アトリー)
河瀬直美・選 『ムーミン谷の彗星』(トーベ・ヤンソン)
小川洋子・選 『トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す』(トーマス・マン)
中島京子・選 『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫著)
落合恵子・選 『はなのすきなうし』(マンロー・リーフ文、ロバート・ローソン絵)
永井愛・選 『外套・鼻』(ゴーゴリ)
持田叙子・選 『どくとるマンボウ青春記』(北杜夫)
村上陽一郎・選 『シラノ・ド・ベルジュラック』(エドモン・ロスタン)
荒川洋治・選 『運命』(国木田独歩)
柚木麻子・選 『ハイジ』(J・シュピーリ)
川本三郎・選 『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー)
中野京子・選 『雨・赤毛』(モーム)
太田省一・選 『時をかける少女』(筒井康隆)
田中優子・選 『長い長いお医者さんの話』(カレル・チャペック)
あさのあつこ・選 『人間の絆』(モーム)
小島ゆかり・選 『中島敦全集1 光と風と夢』(中島敦)
養老孟司・選 『射程』(井上靖)
2 道に迷ったときに
角田光代・選 『リチャード・ブローティガン詩集  突然訪れた天使の日』(リチャード・ブローティガン)
堀江敏幸・選 『孤島』(ジャン・グルニエ)
加藤陽子・選 『見るまえに跳べ』(大江健三郎)
若松英輔・選 『余白の旅 思索のあと 井上洋治著作選集2』(井上洋治)
中村吉右衛門・選 『紫陽花舎随筆』(鏑木清方)
高村薫・選 『仮往生伝試文』(古井由吉著)
斎藤真理子・選 『シカゴ詩集』(サンドバーグ)
山内マリコ・選 『若草物語』(ルイザ・メイ・オールコット)
土屋賢二・選 『白痴』(ドストエフスキー)
ペリー荻野・選 『江戸の子守唄 御宿かわせみ2』(平岩弓枝)
津村記久子・選 『さむけ』(ロス・マクドナルド)
行定勲・選 『シネマトグラフ 覚書 映画監督のノート』(ロベール・ブレッソン)
山田美保子・選 『完全版 ピーナッツ全集』(チャールズ・M・シュルツ)
田中里沙・選 『アイデアのつくり方』(ジェームス・W・ヤング)
水谷修・選 『堕落論』(坂口安吾)
瀧浪貞子・選 『空海の風景』(司馬遼太郎)
辛酸なめ子・選 『新訂 方丈記』(鴨長明)
佐伯一麦・選 『ヘンリ・ライクロフトの私記』(ギッシング)
3 世界をみつめる
小島慶子・選 『女神記』(桐野夏生)
藤原帰一・選 『あなたと原爆 オーウェル評論集』(ジョージ・オーウェル)
島田雅彦・選 『イエスという男 第二版[増補改訂版]』(田川建三)
中村桂子・選 『動物会議』(エーリヒ・ケストナー)
片渕須直・選 『楡家の人びと』(北杜夫)
高階秀爾・選 『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎)
橋爪大三郎・選 『改訂新版 共同幻想論』(吉本隆明)
山崎正和・選 『時間と自由』(ベルクソン)
西垣通・選 『我と汝・対話』(マルティン・ブーバー)
佐藤優・選 『世界の共同主観的存在構造』(廣松渉)
永江朗・選 『自動車の社会的費用』(宇沢弘文)
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

125
毎日新聞の書評欄に連載されていたものを1冊にまとめたものです。一人が1冊ということで池澤夏樹さんからはじまり武田徹さんまで50冊の本が紹介されています。3分野に分かれていますが有難いのは文字が大きく非常に読みやすくなっています。わたしにも懐かしい本が多く再度読みたくなる本が数多くありました。そこにある絵がまた良くて読みたくなる気にさせてくれます。2021/12/08

kinkin

117
新聞に掲載された『今週の本棚』書評欄のコラム集。様々なジャンルの人が描いている。私の場合はなんの本だったろう。思い出すと、北杜夫のどくとるマンボウ航海記だった気がする。それまではそんなにいやほとんど本を読まなかったと記憶している。北杜夫のユーモアがその後の読書に影響している似かもしれない。筒井康隆のドタバタや寺山修司の本、その後は植草甚一など。田舎なので現在のような大手古書店もない中、本屋で買うのがほとんど。ワンクリックで欲しい本が翌日に届く時代でもなかった。図書館は遠かったので行けなかった。図書館本2022/04/03

けんとまん1007

100
おすすめの1冊ではなく、なつかしい1冊というのがいい。もちろん、おすすめでもあると思うが、受け取る側への響き方が違う。やっぱり、自分はこちらをとる。この作家が、この作品・この作家なんだという発見があって楽しい。ふと思い出したのだ、この前に読んだ本の一文。政治家が、どんな本を読んできたか・・・ここで判断すると良いのでは・・・と。改めて頷ける。取り上げられているうち、何冊かをさっそく図書館で予約・・楽しみ。2022/04/21

みかん🍊

92
自粛生活で時間が出来て懐かしい本をもう一度再読する感じで作家など50名の本の紹介、知らない本も知らない方もありましたが、『時をかける少女』や『ボッコちゃん』は大好きで再読したい本、津村さん紹介の『さむけ』は読んだ事ないけど興味が引かれた、『方丈記』の「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」の1節は高校の古文で習って以来好きな言葉です、新刊ばかり追いかけている今日この頃懐かしい本も読みたいな。2021/11/19

佐島楓

79
著名な作家や文化人が、思い出に残る一冊について書いたもの。プロの書き手による「自分の好きな本の話」を読むのが、こんなに楽しいとは! 世代・性別・環境もさまざまな方々なので、選書もバリエーションがすごく幅広いし、やはり熱量というか、その一冊にかける思いが伝わってきて読んでいて終始ドキドキしていた。今では古典と呼ばれる本を、改めて読み返したくなった。2021/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18130398
  • ご注意事項

最近チェックした商品