モノの流れをつくる人 大野耐一さんが伝えたかったトップ・管理者の役割

著者名：原田武彦

日刊工業新聞社（2021/08発売）

• ISBN：9784526070518

内容説明

トヨタ生産方式に学び、モノづくり復興を成し遂げるために必要なトップと管理者が果たすべきマネジメントの要諦を説く。さらに、海外に拠点展開する企業にとって欠かせない駐在トップに求められる工場運営のあり方についても、著者の豊富な現地経験を織り込みながら解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[naolog]

図書館にて。製造業、ものづくりの現場を多少見ている人じゃないと、ちっとも面白くない本だと思う。前半の濃さに比べて、後半のこの方自身の言葉の薄さ…。優秀な人をライン外に出していく思想はなるほど。停滞、検査、運搬、加工の４つの状態については、あらゆる職種で当てはめ、改善しやすいのでは？と思いましたね。

2021/06/20

[ノンミン]

この本は、大野さんの現役時代の出来事を通して、トヨタ方式の神髄を深く探求しています。大野さんの当時考えていたことが想像できました。そのことを通して、いま私たちの目の前にあるビジネスのプロセス全体を俯瞰し、効果的なモノづくりの戦略を構築するための洞察を得ることができます。

2024/02/23

[波切]

過去に読んだイトーヨーカドー中国進出を思い出しながら読み進んだ。トヨタ生産方式の概念、実体験から来る教訓、海外現地化マネジメントのノウハウなど。少し抽象的な内容だが、トップのリーダーシップが重要ということ。初めに考えた大野氏、それをやりきった関係者は賞賛です。

2013/07/30

[ノンミン]

本書は、トヨタ生産方式を創り上げた大野耐一氏の奮闘を通して、当時大量生産を実現するための現場での挑戦とトップ・管理者の役割をリアルに感じられる一冊です。大野氏がスーパーでのひらめきを「かんばん」として製造業に応用したことは、今なお業界に革命的影響を与えています。現代でもスーパーと製造業がお互いにヒントを与え合う関係が続いていると実感し、ものづくりの本質を改めて考えさせられました。

2025/09/15