内容説明
心が折れたり、ズタズタになった人へ
忘れないで、僕らはけっこうカッコいいよ。
韓国発!ゆっくり、じっくり、“自分らしく”生きるための手引書
【本書より】
“ああ……なんでもっと早く逃げなかったんだ……”
「僕は20代までは、明日のことなど考えず一瞬一瞬に自分の持てるすべてを注いで燃焼させる、超新星のような生き方に憧れた。しかしいまは、ゆっくりでも自分の時間をじっくり積み上げていくほうがずっとカッコいい生き方なのではないかと思うようになった。だから今後は、魂を枯渇させる状況はできるだけ避けようと思う。そうはいってもやむを得ないこともあるだろうけど、それでも死力を尽くして逃げてやる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんぴ
35
エモい。訳も上手い。好きな事をやっていればお金はついてくると教えた先生は罪深い。大人になって自意識を飼いならせるようになった著者から学べる若者は多いはず。しかしブラックな労働環境はなんとかならないのか。善良で礼儀正しく思いやりがあるからこそ、いい伴侶に会えて、孤独を癒せて良かった。死ななくて良かった。2021/10/02
ゆみにてぃー。
12
初めてよんだ海外エッセイ。日本のアニメゲーム文化に憧れ、ゲームのシナリオ制作に就職した韓国人男性の著者。著者の社畜的な生活などで得た気づきや息抜き方を描いたエッセイ。時には開き直ることの大切さや働くことに関して描かれていた。国は違えど私達に共通するところも多々。メンタル的な物はそんなに変わらないのかもしれない。 仕事や求職で悩んだら気軽に手を伸ばしてパラパラしてみても良いかもしれない。2022/06/09
みやび
9
著者が礼儀と親切を重んじる、繊細で優しい方のようで、社会にでて経験した挫折や孤独感を穏やかに、ユーモラスに綴っています。私も心細い時に読んで気持ちが楽になれたのですが、著者と同じように社会にでて生きづらさを感じている若い人たちが読むと、もっと安心できて心が軽くなるんじゃないかな。2022/05/24
choco
5
人にやさしくなれそうです。 その孤独に共感します。2021/09/20
たなべそら
5
一日一日を不器用ながら誠実に生きていることが伝わる文章で、共感できることがたくさんあった。数行で終わるものから数ページに渡るものまで、くすっと笑ったり、うんうんと頷いたり、ほろりと涙したり。心の中に温かいものがすぅっと染み渡っていくような読後感。自分と同じ思いをしながら精一杯生きている人がいると思うと、心強い。何だかほっとしたい時に、誰かにそっと寄り添ってほしい時に、ふと読みたくなる一冊。#NetGalleyJP2021/09/04