彭明敏:皜介石と闘った台湾人

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彭明敏:皜介石と闘った台湾人

  • 著者名:近藤伸二【著】
  • 価格 ¥2,475(本体¥2,250)
  • 白水社(2021/08発売)
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  • ISBN:9784560098240

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内容説明

台湾民主化を象徴する人物の波乱万丈の生涯

彭明敏と李登輝はともに1923年生まれで台湾大学時代からの友人だったが、一方は亡命者、もう一方は総統と両極端の道を歩んだ。
民主化以前、国民党一党独裁の権威体制に立ち向かって投獄・処刑された人は数知れない。なかでも注目を集めてきたのが、台湾大学教授だった彭明敏が64年、二人の教え子とともに「台湾人民自救運動宣言」を作成・印刷して逮捕された事件である。「自救宣言」は、台湾と中国は別々の存在だとする主張が現在の「一中一台論」の原点となっており、その先見性とともに、特赦で釈放された後、当局の厳重な監視をかいくぐって海外に脱出するという決死の行動も相まって、民主化運動のシンボルとなってきた。22年に及ぶ亡命生活ののち、台湾に戻って初の総統選で当時の野党・民進党の公認候補になるなど、彭明敏の人生そのものが台湾の民主化を象徴しているともいえる。
関係者の回顧録や関連資料のほか、当事者の証言から事件の顛末と亡命の一部始終を再現し、さらに李登輝との友情や二人の対比なども盛り込んで、彭明敏の人物像をくっきりと浮かび上がらせる。台湾の民主化運動と知られざる日台交流史に光を当てた労作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マカロニ マカロン

8
個人の感想です:B+。『流』(東野彰良)関連で、台湾の政治史について知りたいと思い読む。医師の家系のエリート層で日本へ進学、長崎で米軍機の銃撃で左腕を失い原爆投下に遭遇。戦後台湾へ戻り、蒋介石国民党の独裁政権下で1964年台湾独立を主張する「自救宣言」作成で逮捕、懲役刑。国際的な批判で釈放されるが、1970年亡命。1949年から38年続いた戒厳令が87年に解除され、92年帰国。96年、台湾初の総統直接選挙に民進党から出馬。一貫して台湾の民主化と独立を主張し、蒋介石からの弾圧、暗殺の危険にさらされていた2021/10/22

三原城の守り人

0
2021/08/06

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