昭和育ちのおいしい記憶

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昭和育ちのおいしい記憶

  • 著者名:阿古真理【著者】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 筑摩書房(2021/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784480878748

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内容説明

カルピス、桜もち、イタ飯、牡丹鍋。思い出をたどれば見えてくる。1968年生まれの著者がこれまで食べてきたものを語る極私的な食い意地エッセイ。ここ40年間の食の変化も明らかに。

目次

田舎で過ごした夏休み
縁側で食べたすいか
トマト大好き
旅の車中のお弁当
祖母の梅干し
なつかしのおやつ
「カルピスつくって!」
西宮商店街の回転焼き
ユーハイムのバウムクーヘン
ハーゲンダッツの衝撃
ポテトチップスと郊外
「ママゼリーが食べたい」
手づくりドーナツの味
初めての○○
ガスオーブンがやってきた
『ガラスの仮面』のカップヌードル
マクドナルドの役割
ファミレスディナー
イタ飯ブーム前夜
「サイゴン」の生春巻き
恥かき海外旅行〈異文化と出合うⅠ〉
北京のおかゆ
ブレーメンの朝ご飯
インスブルックのコーヒー
ニューヨークの焼き鮭
関西人の食い意地〈異文化と出合うⅡ〉
イスズベーカリーの食パン
フーケのポットティー
名古屋の味噌汁
長命寺の桜もち
東のうどん、西の蕎麦
青ネギノスタルジー
和食と台所
おせちの黒豆
母の味を超えるとき
二〇一一年の炒めもの
魚を食べない日本人
こたつでみかん
義父の野菜便り
いつもの町で〈家の外のおいしいものⅠ〉
八百屋のアスパラガス
豆腐屋がある商店街
カフェの居心地
われらが町の居酒屋
渋谷のラーメン屋
誰かと囲む食卓〈家の外のおいしいものⅡ〉
イベントと夕ご飯
デパ地下ワンダーランド
アウトドアで食べる
ウナギ屋の思い出
丹波篠山の牡丹鍋
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

32
広島県の山村にある祖母の家、戦後の高度成長時代に都会で専業主婦となった母、1968年生まれの著者。懐かしいおやつやブームになったスイーツ、海外での食、東と西の食の違い、外食、和食。ここ40年の食の変化とエッセイ。…懐かしいもののオンパレードでした!とくに、著者の母が作る家庭の洋食や「体に悪いからあまり食べちゃいけませんよ」の数々。外食の楽しみを憶えてあちこち食べ歩いた独身時代。書かれている食の変化は、日本の社会変化を現していて面白かったです。母として、キッチンに立つ姿は子供に伝えていきたいです。2014/07/28

たらこりっぷ

9
私にもたべものの記憶がたくさんあります。その時の光景と味とが一緒になって、くっきりと刻まれています。誰もがそうだろうと思っていたので、指摘されたときに驚いた経験があります。時代の変遷や自分自身の成長が、たべものと共にある。阿古さんのたべものの記憶に、同期するところやしないところを感じて、自分の記憶もより増幅されました。小さいころかららだひたすらに食い意地が張っていた、という一言に尽きるのですが。2014/07/22

kuukazoo

8
わたし自身が著者と1歳違い、中高は大阪、大学入学を機に関東に移り一人暮らしを始め、就職、結婚したため共通体験が多く、改めて自分の食歴史を振り返る。また祖母や母の世代と自分が作る料理の違いについても考えさせられる。時代が移り暮らす環境が変わると作る料理も変わる。そんな中で受け継がれていくものはあるのか、という著者の視点は興味深い。「私の場合、受け継いだ最大の財産は、台所に立って料理する、という習慣そのものだろう」に共感すると共に今やその習慣さえ失う可能性があることにちょっと恐さを感じる。2015/05/08

fwhd8325

8
著者である阿古真理さんとはほぼ一世代違い。そしてご出身も関西と言うことで少しズレを感じるところもありますが、食や味覚を考える時に、辿ってきた道は同じ。そしてこのエッセイが面白いのは、その辿ってきた道を読み終えると、著者の今までの人生を描いているものと気づかされる点だと思う。そして、それは、誰もが語ることのできる物語を持っていると言うことなんだと思う。2014/09/04

くまちゃん

7
関東出身なので関西の食文化に関してはあまり共感できるものはなかったけど、子供の頃に初めて食べた感動などを思い出した。これからも新しい食べ物に出会えるといいな2015/01/05

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