この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代

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この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代

  • 著者名:雨宮処凛【編著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 大月書店(2021/07発売)
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  • ISBN:9784272330973

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内容説明

貧困化する日本では、命の選別も仕方ないのか?

「生産性」「自己責任」「迷惑」「一人で死ね」……
刺々しい言葉に溢れたこの国で、男は19人の障害者を殺害した。
「莫大な借金をかかえた日本に、障害者を養う余裕はない」との理由で。
沈みゆく社会で、それでも「殺すな」と叫ぶ7人の対話集。


対談=
神戸金史(RKB毎日放送記者)
熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術センター准教授、小児科医)
岩永直子(BuzzFeed Japan記者)
杉田俊介(批評家、元障害者ヘルパー)
森川すいめい(精神科医)
向谷地生良(浦河べてるの家ソーシャルワーカー)

【著者】
雨宮処凛
作家・活動家。1975年北海道生まれ。反貧困ネットワーク世話人、週刊金曜日編集委員。

目次

序章 私自身の「内なる植松」との対話(雨宮処凛)
1章 植松被告は私に「いつまで息子を生かしておくのですか」と尋ねた 神戸金史×雨宮処凛
2章 「生産性」よりも「必要性」を胸を張って語ろう 熊谷晋一郎×雨宮処凛
3章 命を語るときこそ、ファクト重視で冷静な議論を 岩永直子×雨宮処凛
4章 ロスジェネ世代に強いられた「生存のための闘争」の物語 杉田俊介×雨宮処凛
5章 みんなで我慢するのをやめて、ただ対話すればいい 森川すいめい×雨宮処凛
6章 植松被告がもしも「べてるの家」につながっていたら 向谷地生良×雨宮処凛

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

46
津久井やまゆり園の事件に関し雨宮氏と6人の方との対話。福生市の人工透析中止事件も話題に入り、新たに知る事や気づく事が多い。特に自閉的の息子を持ち、植松被告と面会を続けてきた新聞記者、神戸氏の言葉に重みを感じる〈彼には決定的に欠けているところがある。「障害者のお母さんがかわいそうだから代わりに殺してあげたのだ」と主張しても、実際にそのお母さんに「殺して欲しいですか」と聞いたわけではない。全部彼の頭の中の思い込みです…パニックを起こして走り回る子どもをどうすることも出来ないお母さんを見て大変そうだと思った…↓2020/10/04

踊る猫

36
読後、明るさを感じた。いや、そんなに面白おかしい本ではない。相模原の凄惨な殺人から始められたこの6つの対話はシリアスで、障害者(私も発達障害者なのだが)として暮らすこと、そもそも誰もが生きづらさを抱えてしまっている今の日本の事情など、示唆に富む。だが、彼らは彼らなりに(7者7様?)処方箋を提示しており、それはファクトを重視した丁寧な議論や話を最後まで聞くコミュニケーションの重視など、バカにできないものが挙げられている。丁寧な議論も対話もムダが多くこのネット社会ではまず切り捨てられるもの。そのムダが宝なのか2020/12/26

イトノコ

32
障害者施設大量殺傷事件を承けた対談集。これまで私は、植松被告は施設で働いている間に障害者に恨みを抱くことがあり、それに適当な理由を繋げて事件を起こしたのだろうと思っていた。しかし本書を読んで思ったのは、彼も自分の事を「役に立たない存在」だと感じており、そこから「役に立つ存在」に昇華したいという願望に世間に広まる過激な言説がコネクトして、事件が起こったのではなかろうか。その背景にあるのは、世間の「標準」から外れた者を排斥・攻撃する空気だ。普通に働き、普通に結婚し、普通に子供を産み育てる、と言うような標準。2020/02/23

ゆう。

31
なんでも自己責任社会は、ネトウヨなどの排外主義と深く結びついている。生産性があるかないかで人々が評価され、自分であることが難しい社会。その延長線上に相模原事件があるのではないか。この本から学ぶことは多かった。2019/10/20

小波

30
私自身難病患者であり、この事件をどう考えてよいのか…ずっと言語化できない感覚に囚われていたが、それが本書によって言語化された気がする。当事者として人権活動に対してずっと腑に落ちない感覚があったのだが、「弱者憑依」という言葉にとても納得がいった。そして弱者が団結する「われわれ」の中にも排他性があると。自己批判と内省の書としてとても良かった。マイノリティ当事者でありながら、内なる優生思想と向き合うことの大切さを改めて考えさせられた。2021/02/18

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