山田洋次と寅さんの世界 困難な時代を見すえた希望の映画論

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山田洋次と寅さんの世界 困難な時代を見すえた希望の映画論

  • 著者名:吉村英夫【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 大月書店(2021/07発売)
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  • ISBN:9784272612277

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内容説明

究極の山田洋次賛歌

『男はつらいよ』という映画は、無縁社会、自殺社会、そして3・11などの困難な時代に、ひとつの希望を与えてくれるものであり、映画が社会と時代に対して、なんらかの力をもちうることを教えてくれる。

【著者】
吉村英夫
1940年生、映画史研究者。元愛知淑徳大学教授。

目次

第1章 解放された空間「とらや」
第2章 小津安二郎を受け継ぐ山田
第3章 『男はつらいよ』は《仮題》だった!
第4章 大ヒット――リリー、そして吉永小百合も登場
第5章 下町こそ故郷
第6章 愛の変貌
第7章 おさきにどうぞ
第8章 『釣りバカ日誌』と寅さん
第9章 無縁社会に抗して生きる寅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとむ

3
震災直後に書かれたこともあってか、著者の無縁社会への危機感や家族・地域コミュニティーへの想いがひしひしと伝わってきた。また、山田洋次監督と「寅さん」を演じきった渥美清にあらためて尊敬の念を抱いた。チャップリンもそうだけど、人間の喜怒哀楽を表現できる人を僕は尊敬する。著者によれば、「釣りバカ日誌」は「男はつらいよ」と「対の関係」にあるという。昨年から見始めた「男はつらいよ」も最後の48作を残すのみ。次は「釣りバカシリーズ」にチャレンジしよう。2013/12/28

しゅんぺい(笑)

2
やっと、途切れ途切れに読んで読了。寅さんについての本は問答無用におもしろい。べた褒めではなくて、ちゃんと「男はつらいよ」を批評してくれているところが、この著者さんの信用できるところ。2017/01/02

おおい

0
なるほど。2023/08/02

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