内容説明
計算が苦手、人の名前が思い出せない、不合理な判断をする、宣伝にだまされる……驚異的な高機能の裏であきれるほど多くの欠陥を抱える脳。日常や実験のエピソードを交え、そのしくみと限界を平易に解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
17
脳の構造に関する進化論的弱点を解説します。垢抜けない翻訳調の日本語には幾分の読みにくさがありますが、とても面白い1冊でした!進化論的な弱点(=バグ)の原因は脳神経OSが現代とミスマッチを起こしている事と情報をニューロン同士の繋がりで記憶するという方式が〈混同〉などの誤りを引き起こす事にあるという内容です。そして、脳のバグを自覚することによって、弊害から身を守り、質の高い人生を送って、より成熟した文化社会の構築を目指すべきと説きます。脳の仕組みは本当に不思議なことだらけ。類書をもっと読んでみたいですね。2021/08/05
オカピー
4
脳のバグで一番身近なところは、広告のところでした。ダイヤモンド、タバコ、水、ビール・・・などなど。怖いところでは、「プロバガンダ」。バグって、「脳の勘違い、思いこまされ、刷込み」等、人間が本能的にもている物?かも。情報が氾濫している中、取捨選択し正しい判断をしなくては。2022/07/03
むむむ
3
先日、読了したバイアスとは何かに通ずるものがあった。あくまで、生き物は生きるために進化してきており、必ずしも最適解であるとは限らない。目まぐるしく変化する現代においては、何世代にもかけて行われる進化は到底追いつかない。だからこそ、このシステムを利用したマーケティングが有効となっている。 特に興味深いのは、記憶のシステムに関してであった。特定の言葉には、なんらかのイメージがつきまとう。それによって検索も速くなる。言うなれば、広範な知識を入れておくことは有効な記憶の手段なのだ。2021/07/18
読生
2
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/43094673262021/10/27
トウリン
1
4章以降が面白かった。思うに、「より大きな利益を得るために待つことができる」というのはヒト特有の能力で、それがヒトという種族を成長させた要素の一つなのかもしれないな、とか。恐怖というものの役割についてとか、『言い方』でいかにヒトが騙されるか、とか。脳はそういうふうに騙されるのだ、ということを知っていれば、失敗を減らせるかもしれない。化学物質の受け渡しと電気信号からなるヒトの思考の、バグがあるからこその多様性に、AIが追いつく日がいつか来るのだろうか。2022/08/17
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