内容説明
日本の戦後対米史は、追従の外交・政治史である。なぜ、ここに描かれた政治家はアメリカによって消されたのか。沖縄と中国問題から、官僚、検察、マスコミも含めて考える。岸信介、田中角栄、小沢一郎…。
感想・レビュー
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やいっち
77
「日本の戦後対米史は、追従の外交・政治史である。なぜ、ここに描かれた政治家はアメリカによって消されたのか。沖縄と中国問題から、官僚、検察、マスコミも含めて考える。岸信介、田中角栄、小沢一郎、鳩山由紀夫…。」北方領土や竹島、尖閣諸島、辺野古などの根源は何処に。日本の政治がこんな隘路に陥ったのは何故か。失われた30年は何故か。目に唾してでも構わない。今の日本に危機感を抱いているなら、一読を勧める。2021/08/10
サラダボウル
19
名著であると思います。主に戦後日本とアメリカの政治的な関係について。日本の米に対する幻想は、米の工作によるものと論旨は明晰。他の本でイラン革命とかチラリと読むと、米の政治外交は病的と思うけれど、成程日本はそうですかと納得する。昔から誰に聞いてもハテナだった、安保、ロッキード事件等。不思議と怒りはない。吉田茂の宰相ぶりは、敗者として言い訳せず、の国民性に合っていたのではないか。考える事を子供達に廃した親達は、まず自分達が考える事を放棄したのでは。日米ともに時代は変化した。この土地で生きるこども達へ未来を。 2021/07/24
フンフン
8
いわゆる「陰謀論」の本だけど、読むと納得してしまう。ソ連から共産党と社会党に資金が供与されていたことはクレムリンの極秘文書が公開されて明らかになったが、CIAから自民党にも流れていたんだ。2025/04/15
Jun JJ Suzuki
5
アメリカさんの言いなりかいっ!! 2021/06/16
gilzer
4
★★★★☆常々、日本の自立にとって重要なのは中国との関係ではなくアメリカとの関係だろうと思っていたが、この本を読んでその思いを強くした。戦後日本はアメリカ従属を貫いてきたが、そこから抜け出そうとする政治家がいかにアメリカに潰されてきたかが書かれている。田中角栄などは何となく知っていたが、意外だったのは岸信介。60年安保の反対運動は実はアメリカによる岸下ろしのための工作だと言う。根拠として弱いと感じることも多々あるが、現在まで日本がアメリカの支配から抜け出せていないというのは紛れもない事実だと思う。2024/03/22